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うわあ…第3話、めちゃくちゃ重くてゾクゾクした…🥀 勇斗くんと柔太朗の距離感がすごく自然で、無理に励まさず「欲しい時に欲しい言葉をくれる」って関係性が尊すぎて泣ける… しかもまさかの「ここ、来たことある気がする」って二人とも思うところとか、遺体のそばにあったノートに「あの二人なら助けてくれる」って書かれてたの、怖すぎるし胸がぎゅってなった… そして最後の少年が「勇斗くん」って呼ぶシーン、鳥肌立ったよ…!続きが気になりすぎて夜眠れない自信ある🌙
#BL
HIKARI
11
#嫁専用
S.h
101
2,733
第3話 7年前の目撃者
〜警視庁 捜査一課〜
『7年前の失踪事件─行方不明だった少年の遺体が見つかった』課長のその一言は、部屋の空気を一瞬で変えた。
誰も声を出さない。
時計の針だけが静かに音を刻んで、俺は資料を見つめたまま動けなかった。
7年前。その言葉が頭の中で何度も繰り返される。
🤍「勇ちゃん」
隣から落ち着いた声が聞こえる。
🩷「ん」
🤍「1回落ち着こ」
🩷「…うん」
🤍「今は分からないことの方が多いから、焦っても答えは出な
いよ」
🩷「分かってんだけどさ」
「なんか胸がざわつく」
柔太朗は俺の表情を見つめる。
その目は優しかった。
🤍「大丈夫」
🩷「そんな簡単に言う?」
🤍「別に簡単じゃないよ」
🩷「え? 」
🤍「勇ちゃんが今どんな顔してるか分かるから」
「無理して『大丈夫』って言おうとしてる顔」
🩷「……」
🤍「そういうときは無理しなくていいよ」
「俺がいるから大丈夫」
その一言だけで、少し肩の力が抜けた。
昔からそうだった。柔太朗は長々と励ましたりなんかしない。
でも、欲しい時に欲しい言葉をくれる。
課長「2人とも」
🤍🩷「はい」
課長「今から現場へ向かう」
🩷「現場?」
課長「遺体発見現場だ」
🤍「分かりました」
課長「被害者が見つかった山林は、7年間にも探索された場所
だ」
🩷「え?」
課長「それでも見つからなかった」
🩷「そんなことあります?」
課長「普通はない」
🤍「つまり……」
課長「ああ」
課長はゆっくり頷いた。
課長「最近になった運ばれた可能性が高い」
🩷「…誰かが」
🤍「事件を動かし始めた」
課長「そう考えるのが自然だな」
〜移動中・捜査車両〜
雨は止んでいた。
フロントガラスを流れる水滴だけが、さっきまで降っていた雨を思わせる。
運転するのは俺、助手席には柔太朗。
2人きりの静かな車内。
🩷「静かだね」
🤍「勇ちゃんが珍しく喋らないから」
🩷「俺そんな喋る?笑」
🤍「うん笑」
🩷「そんな即答されんの?笑」
🤍「まぁ事実だからね笑」
🩷「ひどいわぁ笑」
🤍「でもその方が勇ちゃんらしいよ」
「元気ない方が心配になる」
🩷「……」
柔太朗は窓の外を見ながら続けた。
🤍「だから、無理に元気出さなくてもいいと思うけど」
「いつもの勇ちゃんになったら安心する」
🩷「それ照れるわ」
🤍「照れるとこ?笑」
🩷「照れるよ」
🤍「じゃあ今だけは照れていい笑」
思わず笑ってしまう。
本当に不思議だ。さっきまであんなに苦しかったのに。
柔太朗と話してるだけで、少しだけ呼吸がしやすくなる。
〜山林〜
規制線の向こう。鬱蒼と木が生い茂る山道。
鑑識が慌ただしく動いている。
🩷「ここか」
🤍「だいぶ空気重いね」
🩷「……」
現場へ足を踏み入れる。その瞬間、胸が締め付けられた。
🩷「っ……」
🤍「勇斗ちゃん ?」
🩷「……」
柔太朗はすぐ俺の隣に来る。
🩷「まただ」
🤍「頭?」
🩷「違う 」
🤍「じゃあ何?」
🩷「ここ、来たことがある気がする」
柔太朗の動きが止まる。
🩷「そんなわけないのにな」
🤍「……」
🩷「柔太朗?」
🤍「俺も」
🩷「え?」
🤍「俺も同じこと思った」
🩷「おーまじか」
ふたりで顔を見合わせる。その時だった。
鑑識「佐野さん!山中さん!」
🩷🤍「はい!」
鑑識「これを」
一冊の古びたノート。
そのノートは土で汚れていた。
🩷「なんですか?」
鑑識「遺体の近くから発見されました」
手袋をしてページを開く。最初のページには何も書かれていない。
2ページ、3ページ。そして最後のページ。
そこには震えた字で書かれていた。
『あの二人なら助けてくれる』と。
🩷「俺たち…?」
🤍「……」
🩷「なんで」
柔太朗はノートを見つめたまま、小さく息を吐く。
🤍「勇ちゃん」
「これ、偶然じゃない」
🩷「俺もそう思う」
🤍「7年前から、誰かが俺たちを追ってる」
🩷「でも俺たちはなんも覚えてない」
🤍「そこがいちばん怖いよね」
その声はどこか静かだった。
だけど、事件の核心に近づいていると確信している声だった。
その時。
山の奥から大きな声が響く。
鑑識「新しい証拠があります!」
全員が振り返る。
課長も走り出す。俺たちも後を追う。
地面には古びた金属製の箱。慎重に蓋が開けられる。
中には1台の古いビデオカメラ。
課長「再生ってできるか?」
鑑識「確認します」
数分後、映像が映し出された。
画面は荒い。ノイズが走る。
そして、ひとりの少年が映る。
🩷「……!」
写真の少年だった。少年は震えながらカメラを見つめる。
『もし誰かがこの映像を見つけたなら─』
そこで映像が乱れた。
次の瞬間、画面の奥に1人の影が映る。
そして、少年が震えた声で呟く。
『…勇斗くん』
俺の心臓が大きく跳ねた。
どうして。どうしてこの子は
俺の名前を知っているんだ――。
【#3 七年前の目撃者 終】