【ハチ視点】
K「とんでもないこと聞いていい?」
みや「やだ」
K「ふじみや関係ないから聞くわ」
ポン酢「みやちゃん関係ないってことは俺らも関係なさそうだな」
K「親の顔覚えてる?」
あるま「覚えてない!1回ひきとってもらった人の顔すら覚えてないわ」
K「鶏みたいな記憶力だな」
親の顔……。実は俺が預けられたのは小学校に入った頃。だから割と鮮明に親の顔は覚えている。
お金が無いから、ごめんね、と謝りながら先生の横にいる俺を見て泣いていた。
俺は愛されてるって、ホンキで思ってた。
アベ「覚えてなーい」
K「なんなんこいつらまじでさぁ」
なつ「ママとパパの顔なら覚えてるけど」
はた「それ〜、違うなぁ」
小学校卒業したら迎えに来るはずだったのにね。
人は信じない方がいい。お母さんは身をもって教えてくれたってことだよね。
ちゃげ「なんか、若干面影は…」
影。「お」
ちゃげ「いや施設の先生だわこれ」
K「嘘ついた?今、ねぇ」
影。「嘘はやめてください?」
ハチ「そうだよ」
嘘で生まれる心の苦しさを俺は知ってる。まぁ、正直俺はもう信じないからいいんだけど。
あの日、爆発が起こらなかったら、俺らもう少しお母さんを待ってた。もう少しお母さんを信じてた、いや、信じてはないかも。でも、中学を卒業したら、もしかしたらお金が貯まって、オレのことを迎えに来てくれるかもしれないって思ってたかもしれない。
あるま「ぼくとハッチャンなんてもう施設すら残ってないんやぞ」
ハチ「え、あるまの施設残ってないの?!」
K「全滅したからね、いや滅ぼされたからね、1人の子供によって」
あるま「だれだぁ?」
みや「いやー、なんか職員児童全員行方不明らしい」
影。「なんだってぇ?!」
K「なんだコイツら」
俺の施設は爆発して物理的に無くなったけど、あるまの施設は人が居なくなったんだ….
人が居なくなるって何???
めーや「な、どういうこと?」
K「あるまがぜんぶ殺してふじみやが全部消した」
アベ「何それ面白そう!!!」
ハチ「バケモンじゃん」
いや、ほんとにバケモンじゃん。
まじで愉快だな、こいつら。その現場見たかったな、絶対血だらけで派手じゃん。
影。「あのさ、薄々感じてはいたんだけど」
ポン酢「ん?」
影。「まともなのって俺だけじゃない?」
プテ「かげまるってまともなの」
影。「まともだろ」
ん〜、確かにこの中だったらまともな部類の可能性は無きにしも非ず…?
俺的にもかげまるは信じていい人な気がしてる。
K「かげまるはねー、警察さんだから比較的まともなんじゃない?人間の頃の価値観、ずっと持ってるもんね」
影。「奏ってたまになんも考えないで言うよね」
みや「いつもなんも考えてないよこいつ」
K「怒っていい?」
….人の事、信じない方がいいかもしれない。
でもこいつら人じゃねえや
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