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『これは狂気満ちた愛のカタチ』
THIRD LOVE 本気の愛と愛と愛
ある日の夜。執事達の食堂にて。
『はぁ…どうしたものか。』
『何か悩み事かな?ミヤジ。』
『ルカス…。』
『せっかくの晩酌にミヤジがそんな顔してたら私は嫌だな♪』
『…実は、ラト君のことでちょっとな。』
『ラト君か…ベリアンから少し話は聞いてるよ。主様に対する執事の振る舞いがちょっと度が過ぎる。って。』
『あぁ…。主様は優しいから気にしてないようだがきっとラト君の心の内を知って言えないんだと思うんだ。ラト君にも注意はしたけど…。』
『ラト君が以前より主様に執着してるのは薄々気付いてたけど、担当執事になってからそれが増してるような気がするね。うーん…そしたら1回担当執事を変えるのはどうかな。』
『担当執事を変える?』
『うん。その方が主様の心配も減ると思うし。』
『いやだが…それがもし逆効果になったら…。』
『それを止めるのが私達だよ。大丈夫。じゃあ明日から暫くは主様の担当執事はうーん、ラムリ君にお願いしようか。しばらくなれてないって寂しがってたし。』
『あぁ、わかった。…ありがとな、ルカス。』
『どういたしまして♪』
次の日。
『やったァ!久しぶりに主様の担当執事になれましたー!』
『嬉しそうだね、ラムリ。』
『はい!今日はずっと一緒にいれますね!』
ラムリは嬉しそうに微笑む。
(癒されるな…この笑顔。)
『天気もいいですからお出かけしに行きませんか?』
『うん、いいよ。』
私とラムリはエスポワールへ向かった。
一方、その頃――。
『どうして…ですか?主様……。』
『ラト君落ち着くんだ、これは君の為でもあって…。』
『私の為…?』
『君は最近主様に対して以前より執着している。同じ執事として止めざるを得ないよ。だから暫くは他の執事を…。』
『どうしてそんな酷いことするんですか…。私は、私には主様しかいないのに…っ。ああああああああああ……っ!!』
『ラト君…。』
(このままではまずいな…仕方ない、拘束部屋に連れていくしか……。)
私はラト君の手を掴む。
『離して下さい!主様のところに行かせてください!』
『ダメだよ、暫くここにいるんだ。』
(心苦しいが仕方ない…。)
私はラト君を拘束部屋に閉じ込める。
バタンッ。
ドンドンドン!!
『開けてください!ミヤジ先生!』
『いくら君でもこれを壊すことは出来ないだろう。内側から鍵は開けられないからね。しばらく頭を冷やしなさい。』
『っ…!ミヤジ先生まで私を見捨てるんですか…。嫌だ、嫌だ、嫌だ…主様にも見捨てられ、ミヤジ先生にも見捨てられたら私はもう…っ!!』
『ラト君……っ。』
『主様、主様、助けて…。』
一方、その頃。エスポワールにて。
『…主様。浮かない顔してますけどどうかしましたか?』
『え?あ…。えっと…。』
『もしかして、ラトっちのこと気になりますか?』
『…うん。最近その様子が変というか…私に対して以前より執着が凄いなって。それを見兼ねたルカスとミヤジが暫くラトを担当執事から外して他の執事が着くことになったはいいんだけど……。やっぱりどうしても心配で。』
『そうですか……。』
(主様はラトっちのことどう思ってるのかな…。もしかして…。)
『主様は……ラトっちのこと好きですか?』
『え…。もちろん執事として大事だよ、みんな。ラトに限らず私は大切だよ、みんなのこと。好きとかではない…と思う。』
『そうなんですね…。でも僕は主様のこと大好きです!』
『ありがとう、ラムリ。』
(そう…私はみんなのことが好きだし、大切だ。だから…。誰か1人を特別に好きになるのはないと思う…。)
数時間後。デビルズパレス 地下執事部屋 拘束部屋
ガチャッ。
『……ラト君。酷いことをしてごめんね。だけどこれは君の為でもあるんだよ。』
『……。』
『さぁ、もう出てもいいよ。』
『…主様はどこですか。』
『…主様なら出かけているよ。まだ帰ってきてない。』
『主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様主様……ッ!!!!』
『ラト君、落ち着くんだ、主様ならもう帰ってくるから…。』
私はラト君を制止する。
『また主様に捨てられる…もう嫌だ。
みんなみんな壊してやる。』
ドガッ!
『うぐっ!』
ラト君にお腹を蹴られて床に倒れる。
『主様……どこですか…。』
私は短剣を持って階段を上る。
コツコツコツ……。
愛する人を求める為に…もう止まらない。
止まれない。このまま突き進んで己を愛を貫くのみだ。
次回
FOURTH LOVE 血に染まる庭園
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