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後日母と継父から聞かされた話の内容は、淫魔に憑りつかれたあたしは宮下講師と姦淫を犯し、宮下講師はあたしと結婚する約束などしていなく、あたしの誘惑に断れなかったと主張しているそうだ
さらに彼はあたしに脅されていたとも言ったらしい、そして彼は今では淫魔に惑わされた自分にとても反省し、後悔している、これからは誓言会で信仰を学び、同じ使徒として会に協力したいと教会に300万寄付したそうだ
これで彼はおとがめなし、あたしは淫魔の称号を付けられたわけだ
「宮下講師はあなたに結婚するなど一言も言ってないし、今後はあなたとは一切関わり合いたくないとおっしゃっているわ!」
「嘘よ!」
あたしは叫んだ、すると母の張り手が飛んで来た、またあたしは吹っ飛んだ、普段は大人しいお母さんが般若の様な形相であたしの首を絞めている。
「いい加減にして!あの人は今この会の名誉ある長老の地位に着こうとしている大事な時期なのよ、どうしてお前はそうやってあたしの幸せを壊そうとするの」
「あたし嘘なんかついてないわ、彼と結婚する」
「もうたくさん!お前なんか産むんじゃなかった」
そこに継父が入って来た、彼は残念そうな顔をしていた
「真希・・・いつかこうなるんじゃないかとお前を厳しく指導してきたが・・・やはりサタンはその家庭の弱点に宿る・・・」
母は泣き出していた、あたしは訳がわからなかった、継父は一枚の紙を見せた、そこにはあたしの名前と洗礼を受けた日付、信徒番号が記載されていた、違反行為の欄には何も書かかれていなかったが、それはあたしの聖言会の「除名書」だった
あたしは教会から追放されたのだ
継父が言った
「お前を家族として受け入れるわけにはもういかなくなった、とても残念だよ真希・・・」
」お前が神に背を向けることを選んだのだから、これは当然の報いだ、もう聖書の勉強会も参加できないし、会の信者と関わることも出来ない、会話すらいけないのだよ、しかしお前は未成年だから、高校卒業までは金銭的に面倒を見るけどそれだけだ、淫魔とは親子の縁を結べない」
それを聞いてあたしは泣いた
しかし母は慰めることもしなく、あたしと会話したり、精神的に支えたりすることはもう出来ないと二人で部屋から出て行った