テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
335
昔、この世界には一つの国があった。
wrwr国。
軍事国家だとか、戦争国家だとか、色々呼ばれていたらしい。
事実、歴史書の戦争録を遡ればよく出てくる名前だ。
騒がしい連中が多い国だった。
甘い物ばかり食べて怒られている総統。
その隣で頭を抱える書記長。
自由人な外交官。
畑が好きな護衛。
ガバばかりの情報屋。
煽り合いながら前線で暴れる隊長達。
無駄に真面目な参謀。
腕だけは確かな軍医。
小さいだの何だのと弄られる情報部隊長。
補佐と称して好き勝手している奴ら。
よく笑い、よく喧嘩し。
その度に仲良くなる、そんな奴ら。
だからこそ国として機能していたのかもしれないが。
そんな国も、世界大戦であっさり滅んだ。
負けたからだ。
国は焼け落ち、軍は壊れ、
幹部も兵士も、大体その辺の戦場に転がった。
終わりだ。
……ただ一人を除いて。
総統
あいつだけは少しばかり事情が違った。
人外だったのだ。
老いも死も遠い存在。
だから当然、戦争にも負けない。
国が滅んだ後、あいつは戦場を歩き回った。
何百年も。
目的は一つだけ。
亡骸の回収。
焼けた街を歩き、瓦礫を掘り返し、
骨でも武器でも、見つけた物は全部拾った。
理由は簡単だ。
「また会うため」
正気かどうかは知らない。
だが本人は至って真面目だった。
それから何白年。
世界は何度も変わった。
国が生まれては消え、文明が進んでは崩れ、
昔の戦場なんてとっくに伝説になっていた頃。
総統はまだ生きていた。
相も変わらず研究室に引きこもって。
魔法、錬金術、魂の理論。
禁忌と呼ばれる技術まで引っ張り出して、
ひたすら実験を続けた。
目的は変わらない。
仲間を取り戻すこと。
そしてある日、ようやく成功する。
最初の実験体。
魂が肉体に定着した、最初の成功例だった。
そこから研究は進む。
そうして、かつての仲間達は
順番に“作られて”いった。
もっとも、少し問題がある。
記憶が欠けている。
戦争のこと。
国のこと。
自分達が幹部だったこと。
その辺は綺麗に消えている。
残っているのは妙なものだけだ。
お互いのこと。
「あーこいつ知ってる気がする」
「なんか腹立つ奴やな」
そんな曖昧な感覚。
理由は分からないのに、
関係だけはちゃんと残っている。
だからまた集まる。
また喧嘩する。
また騒がしくなる。
まるで昔からそうだったみたいに。
当然、誰も知らない。
自分達が一度死んでいることも。
遠い昔に国が滅んだことも。
ここにいる理由も。
知っているのは、総統だけ。
あいつだけが全部覚えている。
国の最期も。
戦場の光景も。
何千年の時間も。
そして、
今ここにいるこいつらが
自分の手で作り直された存在だということも。
まぁ、本人達は知らない方が幸せだろう。
少なくとも今は。
かつて世界大戦で滅んだ国の幹部達は、
こうしてまた同じ場所に集まっている。
国も、歴史も、記憶も無いまま。
ただ一人の人外が、
何百年もかけて作り直した結果として。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝100♡
皆様改めましてこんにちは🙇🏻♀️⸒⸒
玲輝と申します‼️
完全自己満AUですがお楽しみ頂けたらと…🙌
簡単に言ってしまえばこの世界は軍パロの世界線の先の先のお話となっております。
魔法が使えたりと色々ファンタジーな所はありますが、そこも含めて楽しんでいただけたらと…✋
基本は実験体と人外の日常、将又人外が実験体を作ろうと奮闘している様子を載せられたらなと🫶🫶
それではこの辺で
また次回会いましょう~‼️‼️
コメント
6件
見るのがとっても楽しみ、、!無理せず頑張ってください!
え絶対面白いじゃないですか!?!続き待ってます!! 無理をなさらず頑張ってください…!
続き楽しみ✨