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#桃源暗鬼
海月🎧
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桃源暗鬼
きょうしき
現パロ・四季くん入院ネタ
微🔞
苦手な方ブラウザバック
✦・┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ・✦
―― 2ヶ月前、学校の階段から派手に転げ落ちた。
ダチと鬼ごっこをしていて勢い余った結果、前頭骨にヒビ、腰は重度の骨折。俺の意見なんてお構いなしに、主治医から「4ヶ月の入院」を言い渡された。
当時は絶望して肩を落としたものだが、今となっては、俺はこの病院を何人たりとも離れたくはない。絶対。マジで。
理由は、たった一つ。
「あっ! せんせーー!!」
廊下で見つけた背中に、音量を控えめにしつつも、弾んだ声をかける。
「あっ! 四季くんやっほー!」
振り返り、優しく俺の頭を撫でてくれるこの人。”花魁坂京夜先生”のことを、
俺は本気で好きになってしまったからだ。
恋に落ちたのは、入院初日の夜だった。案内された個室のベッドの上で、俺はひたすら天井を見つめていた。
「あ゛ーー……腰痛え……」
ダチの焦った顔を思い出し、悪いことしたなぁと罪悪感に苛まれる。静まり返った部屋で一人、痛みに耐えていた、その時だった。
「おじゃましまーす!」
部屋の静寂に不釣り合いすぎる 明るい声が響いた。その声のするドアの方へ目を向ける。
ふわりとセットされた桃色の髪に、それと同じ色をした綺麗な瞳。目元の左右、そして下唇の下に散らばるホクロと、耳につけた金色のピアスが、やたらと色っぽい。
大人の色気を全身から醸し出す、とんでもないイケメンがそこに立っていた。
「四季くんはじめまして! 俺は花魁坂京夜! 京夜せんせーって呼んでね!」
そう言って、いたずらっぽく笑う先生。その笑顔を見た瞬間、俺の心臓は身体の内側から突き破りそうなほど激しく脈打った。
「それにしても四季くん、お顔マジで可愛いねぇ! 連絡先とか教えてよ~!」
「かっ、かわっっ!?!?///」
周りから 「整った顔をしてる」
と言われることには慣れていたつもりだった。
だけど、大人の男に、しかもこんな至近距離でまっすぐ見つめられて言われる「可愛い」は破壊力が違いすぎる。
(男の俺に向かって何言ってんだ、この先生……っ!?)
羞恥心で頭がどうにかなりそうになり、俺の身体が弾かれたようにベッドの上で動く。その時 ――。
ズキッッッ
「いッッッッッ!!!」
腰辺りを骨折していた事を猛烈な痛みで思い出し、反射的に声を出す。痛んだ部分に視線を送りながら目に涙を滲ませた。
「四季くん大丈夫!?」
その様子を心配してくれたせんせーに大丈夫だと笑ってお礼をのべる。
そう言ってもせんせーの表情は未だ心配の色を浮かべたまま。
安心させたくて、新たに言葉を紡ごうとした途端、
柔らかな唇が強引に押し当てられていた。
キス、されている。
状況が理解できず、あわてて拒もうと開いた唇。そこへ、待ってましたと言わんばかりに熱い舌が侵入する。
「んぅ!?はぅっ…///んっ…♡」
初めて聞く自身の声が恥ずかしく思えて、強引に瞼を閉じる。
途端、絡みつく濡れた生暖かい感触がより鮮明になり、俺が感じていた痛みを麻痺させていく。せんせーはいやらしい音を立てながら、口内の隅々を征服するように、深く、深く貪ってゆく。
恥ずかしさのあまり顔を引こうとしたが、後頭部に回された手のひらに阻まれた。逃げられない。
チュッヂュルッヂュッ♡
口内で甘く、粘着質な音を立てる。互いの蜜が甘く混ざり 吸い上げられる。 溺れるような深いキスの果てに、ようやく唇が離れたとき、二人の間に艶やかな銀の糸が引いた。
「四季くん、これで痛いの無くなった……?」
そう言って、砂糖を煮詰めたかのように甘い表情で俺の顔を覗くせんせーの姿が、あまりにも色っぽくて思わず顔が熱くなる。
「痛くなくなったけど……っ、ちゅ、ちゅーするとは思わねーじゃんかよ!」
思わず声を荒らげ、赤くなった顔を悟られぬよう、跳ねるように布団を頭から被った。
「もしかして照れちゃったの? ……はぁ、まじで可愛い……♡」
「ちっげーし! もーいいだろ、おやすみ!」
最後にせんせーが小さく呟いた言葉は聞き取れなかったが、あまりの恥ずかしさに心臓が爆発しそうだったため、半ば強引に会話を終わらせた。
静かにドアが閉まる。せんせーが部屋から出て行ったのを確認し、熱の籠もった布団から這い出るように顔を出した。
ドクン、ドクン。
「……あー……しんぞーうるせー……」
普通なら、急にキスなんかしてきたあのせんせーに、最大級の嫌悪感を抱くはずだ。
なのに。
……なのに。
「……かっこよかったな……」
ぽつりと溢れた本音。
脳裏に焼き付いて離れないのは、あの骨ばった、力強い男の人の手。白衣からふわりと香った、甘いバニラみたいな匂い。俺を愛おしげに見つめる目と、あの優しい表情。その人が魅せる全ての仕草が、何故かどうしようもなく格好いいと、そう思ってしまったのだ。
未だに火照る両頬に手のひらを当てて
「……好きになっちまったっての」
誰もいない静かな病室でぽつりと呟き、一向に収まる気配のない鼓動を胸に秘めたまま、俺はぎゅっと目を閉じた。
こうして、俺の初恋は始まったのだった。
✦・┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ・✦
いかがでしたか?
次回の投稿はネタが思いつかないので少し遅くなりそうです…
次回もお楽しみに!
NEXT▷▶︎▷♡200
コメント
10件
き ょ う し き か わ い い 凄 く 好 み で し た ! 😸
やばい好きすぎる…… きょうしき単独で書く人少ないからまじで嬉しいです✨
おお、第1話からぶっ飛んでるな…! 入院初日に担当医からいきなりディープキスって、展開がエグい(良い意味で)。四季くんの「好きになっちまった」って心境の変化、痛みで混乱してるところに優しくされたらそりゃ落ちるわ…って納得しちゃった。京夜先生の余裕ある甘い感じと、四季くんの照れまくってるギャップがたまらん。続き気になる!