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朝…ゆんが目を覚ましたのは真っ黒だが真っ白に見えるような、「グレア錯視」が起きそうな部屋だった。
なんなら時計も窓もなく、朝かどうかもわからない。昼かもしれないし、真っ暗な夜かもしれない。
そんな得体の知れない部屋に、ゆんは閉じ込められていた。
ー誰かが、入ってくる。
ゆんはそれに違和感を覚えた。人であるような、人ではないようなおかしな感覚を。
その誰かが、ゆんに何かをつけて、部屋を去る。ガチャリと、鍵のかかる音がする。
遠くで、みんなの声がする。
「放せ!」だとか、「ゆんに何しやがった!」だとか。
力を込めて、腕を、動かしてみる。足も。
意外と拘束は緩い。もがく。
かちゃり。軽い音を立てて拘束具が床に落ちた。
ぺたぺたとドアのほうに歩いて行く。裸足だったことに今気づいた。
床が冷たい。同じく、ドアにも冷たい鍵がかかっている。
諦めて戻る。座り込んだ瞬間、またその「誰か」が来た。
ー「だめじゃないか、逃げ出そうなんて。まあ、逃げられもしないし、仲間も捕まえたしね。」
そう言われて、今度は硬い縄で縛られて、何かを飲まされた。
体がうまく動かない。…どうやら麻痺毒か睡眠薬らしい。
黒く染まった視界が狭まるのと同時に、ゆんの意識はぼうっとなって薄れていった…。
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amuuuru!