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「お前だけは、私が殺します」

私は横たわっているルータルに剣を指し、そう言った。

あれはまだ私が施設にいた頃。そう、まだ人間だった頃。

私は花を集めることが大好きだった。それでついたあだ名は花姫。花の事は誰よりも詳しくて、好きな自信があった。でもその他は….

人と話すことも、運動も、勉強も、何もかもがダメだった。そしていつしか私のあだ名は花姫でなく、バカ姫というなんとも子供らしい、不名誉なあだ名になった。

それから私はいじめを受けてきた。そんな中で、唯一声をかけてくれたのが、ルータルだった。彼は私のことを一番に考えてくれて、かけがえのない、友達だった。

そして悲劇が起こる。

ある日起きると私の肌は白くなっていた。本で見た事のある、吸血鬼と同じように。

私はすぐに先生に相談した。でも相手にしてくれなかった。

「貴方…吸血鬼だったの!?この化け物め!」

化け物だって私を貶した。

「そんなのが花姫だったなんて信じられない」

ほかの生徒も私に罵詈雑言を投げる。私は我慢が効かなくなり、その先生を刺して逃げた。物陰をつたいながら遠く、遠くへと。



「ラズカ….私が….何をしたって言うんだ….」

「貴方は助けてくれなかった。私を見殺しにした!信じてたのに….」

「私だって助けようとしたさ….でもその時の私には何も出来なかった…. だから今、こうしてこの都市….私たちの施設があった都市を破壊しようとしたんだ」

「今やっても何も変わらない!!」

そう言ってルータルを切りつける

「ハァッ!…私はただ…貴方の為に….ヴァンパイアにしたんだ…」

衝撃の一言が飛んできた。でもそんなこと、とっくに知っていた。だって….私のことを笑っていたの、貴方だけだったから。でも、その確証が得たかった。

「そうですか。それが聞けたらいいです….ねぇ?魔人のルータルさん」

私がそう言うと、ルータルは笑いだした。

「お見通しか….でも、なぜラズカもカミラにヴァンパイアだと言わない?」

「それは….」

「それにあのカミラも…ヴァンパイアであろっ…!」

私はその言葉を言いかけたルータルに剣を刺した。ルータルの呼吸の音は聞こえなくなった。

「それは…言わなくていいからです」

私の愛は歪んでいるかもしれない。一方的に助けを求めて、依存してしまう。だからカミラさんも

×××で居てくれるんですよね


camilla point of view

化け物は思ったより弱かった。ただ早いだけで少し観察すれば攻撃の隙に簡単に反撃ができた。化け物は殺されると、砂のように消えた。

そこへちょうど、ラズカが帰ってきた。

「カミラさん!終わりましたよ」

ラズカが元気にそう言う。外はもう少しで朝になる頃だろうか。端の方が少し明るくなっていた。

「その…大丈夫?ラズカ。あの人に恨みでも….」

「大丈夫ですよカミラさん。ただ、本当のことを言って貰っただけですから。あ、明るくなりそうですね、帰りましょうか!」

ラズカは元気に振舞っていた。でも何かを隠していることは簡単に分かる。でも、今は聞かなくていいかな

「そうだね、帰ろっか!今日はご馳走かもだよ!」

「やった!早く行きましょう!」


「13色のルータルがやられたか….まぁあいつは実力も高くない。そろそろ交代の予定だったからな。それにしても、どこの誰が…?」

第2章

終了


こんにちは、水無月です。第2章が終わりましたね。そしてこのシリーズは1週間休止とさせていただきます。またカミラを見る時は、少し変わっているかも?それではまた会いましょう。

「私達も楽しみにしていますよ!ね、カミラさん!」

「まぁ….うん」

女子高生はヴァンパイア!?

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