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第三章 「黒霧の魔物」
訓練場。
地面から立ち上る黒い霧が、一つの巨大な姿へと変わっていく。
魔物「グォォォォォッ!!」
咆哮が響き渡る。
風圧だけで一年生たちは思わず後ずさった。
生徒「あれ…本当に魔物なの?」
生徒「図鑑でしか見たことない…!」
先生たちの表情も険しい。
先生「全員退避!!」
先生「二年生も戦闘は禁止だ!」
しかし─
魔物は教師たちよりも先に動いた。
ドォン!!
巨大な腕が振り下ろされ、訓練場の石畳が粉々に砕ける。
先生「結界が…!」
先生「持ちません!」
結界に大きな亀裂が走った。
rd「…行く。」
rdは静かに剣を抜いた。
pe「先輩!?」
rd「先生たちだけじゃ押し切れない。」
その目は、巨大な魔物だけを見据えている。
pe「でも…!」
rd「無茶はしない。」
そう言うと、rdは一気に駆け出した。
pe「速っ…!」
目で追うのがやっとだった。
ギィィン!!
剣が魔物の腕に叩きつけられる。
魔物「グォッ!?」
初めて魔物が怯んだ。
周りの人たち「す、すごい…!」
周囲から驚きの声が上がる。
だが。
魔物の傷口から黒い霧が噴き出し、一瞬で傷が塞がってしまった。
先生「再生…?」
先生が息をのむ。
先生「まずい…。」
普通の攻撃では倒せない。
pe「先輩!」
peは杖を握りしめた。
pe「僕にできることは!?」
rdは魔物から目を離さず答える。
rd「援護。」
pe「分かりました!」
peは深呼吸する。
(怖い…。)
(でも。)
(逃げたら、みんなが危ない。)
杖を空へ向ける。
pe「《ルミナ・チェイン》!」
金色の魔法陣が空中に浮かび、無数の光の鎖が魔物へ伸びていく。
ガシャン!!
鎖が魔物の腕へ巻き付いた。
魔物「グォォォ!!」
pe「やった!」
rd「そのまま押さえろ!」
先生たちも魔法を重ねる。
何十本もの光の鎖が魔物の動きを封じた。
rd「今だ!」
rdは一気に跳び上がる。
普通の人間では届かない高さ。
しかし風魔法で空を蹴り、さらに加速する。
rd「…終わりだ。」
青白い魔力が剣を包む。
rd「《蒼刃一閃》」
一筋の青い光。
それは流れ星のように一直線に走り─
ズバァァァァン!!
魔物を真っ二つに切り裂いた。
魔物「グォォォォォッ!!」
黒い霧が空へ舞い上がる。
そして。
サラサラと光の粒になって消えていった。
静寂。
誰も言葉を失っていた。
「…勝った。」
誰かがつぶやく。
その瞬間。
周りの人たち「おおおおお!!」
訓練場は歓声に包まれた。
生徒「rd先輩だ!」
生徒「すごすぎる!!」
先生「助かった!」
先生たちも安堵の表情を浮かべる。
先生「さすがだ…。」
pe「先輩!」
peが駆け寄る。
pe「大丈夫ですか!?」
rd「…少し疲れた。」
そう言った瞬間。
ふらっ。
pe「先輩!」
倒れそうになったrdを、peが慌てて支えた。
pe「無茶しすぎですよ!」
rd「…悪い。」
pe「悪い…じゃないですよ!」
pe「次からは僕ももっと頑張りますから!」
その言葉に、rdは少しだけ笑った。
rd「…期待してる。」
pe「はい!」
その日の夕方。
学園長室。
学園長「黒霧の魔物…か。」
学園長は机の上に残された黒い結晶を見つめていた。
学園長「数百年前に封印されたはずだ。」
先生の一人が顔をしかめる。
先生「つまり…。」
学園長「誰かが封印を壊そうとしている。」
部屋の空気が凍りつく。
そして学園長は静かに言った。
学園長「この件は極秘とする。」
学園長「犯人は……まだ学園の中にいるかもしれない。」
窓の外では夕焼けが広がっていた。
だが、その平和な景色とは裏腹に。
闇は、すでに学園へ忍び込んでいた─。
─第四章へ続く。
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田中なす@末
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#実況者イラスト
田中なす@末
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コメント
1件
わあ…第3話、一気に読んじゃった。 訓練場にあの黒い魔物が現れたシーン、すごく重くて怖かったな。 風圧だけで一年生が後ずさるって描写、すごくリアルだったよ。 rd先輩の「…行く。」が静かでかっこよすぎる。 peくんの《ルミナ・チェイン》で魔物を押さえ込んだ瞬間、私も「やった!」って声出そうになった。 そして《蒼刃一閃》。 あの一振り、青い光が流れ星みたいで美しくて、でも一瞬で終わらせる強さにゾクッとした。 最後に倒れそうになるrd先輩をpeくんが支えるシーン、ほっこりした。 学園長室の空気、凍りついた…。 犯人がまだ学園の中にいるかもしれないって、その不気味さが夕焼けの景色と重なって余計怖い。 次、めっちゃ気になる!