実は俺、赤葦京治は寝る時にお気に入りのぬいぐるみがないと寝れないタイプの人だ。小さい時に貰ったミミズクのぬいぐるみ…抱きしめていると安心して寝ることができる。今時高校生になって、しかも男子がこんなことしてるなんて知られたら絶対引かれる。なのに、明日から合宿が始まる。俺、どうすればいいんだろう…
ヘイヘイヘーイ!!あかーし!!もう寝るぞー!!!!
やばいやばい…なんでよりによって皆起きてるんだよ…早く寝ろよ!!ってキレてる場合じゃないな。どうしよう…ぬいぐるみがないと寝れないのに、しかも木兎さんが隣なんて…恥ずかしすぎて死ぬ!!
そんなことを考えてる間に電気は消された。皆布団に入って話したり、宿題したりしてる。そんな中木兎さんだけは、俺にしつこいほど喋りかけてくる…
あかーしー明日もトスたくさんあげてくれよぉ!!
あかーしは明日の朝ごはんなんだと思う??
あかーし…寝れない…どうしよう……
しつこい!!なんで話しかけるんだよ!!早く寝てくれたらぬいぐるみ出せるのに…信じらんない!!
俺は眠さからイライラしていた。
もおーーーー…うとうと(。σω-。).◦*
はぁ。諦めようかなぁ、もう眠いし、明日早いし…
すると俺の手に何か当たった。
俺は反射的にそれを抱きしめて眠りに落ちた。
それが何とも知らずに……
パチッ
昨日は寝るのが遅かったから、皆より起きるのが遅くなってしまったようだ。目を開けると、木葉さん達がにやにやしながらこっちを見ている。不思議に思っていると、何かを抱きしめていることに気づいた。それが何かわかった瞬間俺は真っ赤になって布団を頭から被った。
俺が抱きしめていたのは木兎さんの腕だった…
しかも木兎さん本人は手の違和感から目を覚ましていたそうで、俺の恥ずかしいところをめちゃくちゃ見られた……しかも木葉さん達にも見られた……穴があったら入りたい……
木兎さんは『あかーしかわいいいいいいいいいい!!』
と騒いでるし、木葉さん達は、大笑いしてるし、こんなことなら最初からぬいぐるみ出しとくべきだった……
俺はヤケになって叫んだ
『俺、ぬいぐるみなきゃ寝れないんですよ!!!!』
絶対引かれた…恥ずかしい…
『別に良くね??木兎を抱きしめてたくらい。本人は嫌がるどころか喜んでたぞ??』
木葉さんが言った。すると他の人も
『そーそー、木兎めちゃくちゃ喜んでにやにやしてた笑笑』
『だってぇ!!可愛かったんだもん!!』
『確かに可愛いなぁ(¯v¯)ニヤ』
『赤葦の普段の姿からは想像出来ないしな笑笑』
あーもう!!この人達は!!!!
俺は、引かれてなくて安心したのもつかの間
『そうだ木葉!!後で写真送ってな!!俺待ち受けにする!!!!』
『いいね俺も!!』
『俺も〜』
終わった。俺の人生…
意外とぐっすり寝れて気持ちよかったですなんて、口が裂けても言えない赤葦なのでした。
私がpixivで活動してる時に書いたものです!!こっちにも載せようと思います(*^^*)
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ブクマ失礼します