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コメント
4件
はぁ〜😭切ないけど、好きです🫣💙💛
僕たちのバンドのボーカルは才能に溢れていて、歌声も発想もその全てが天才的で。けれど謙虚さや人に対して尊敬する姿勢だったりを忘れない。そんな魅力的な人なのだから、例え自分の好きな人が元貴を好きだと言ってもあまり驚きはしなかった。
家に遊びに来てそのまま泊まっていくということが多い若井は散々2人でゲームして盛り上がって疲れて僕のベッドに当たり前のように寝転がり、少し前からスヤスヤと寝息を立てて眠っている。時折寝言を呟くところが彼らしくて面白い。
でもあまりにハッキリと発された言葉は僕にも聞き取れるとものだった。
「もときぃ···す···き···」
夢に出てくるくらい好きなのか。
まぁそうだろう、長年の付き合いで2人はとっても仲がいいし、わかり合っている関係なんだから。
「僕は若井が好きだけどなぁ」
そう呟いたところで何も変わらないとわかっていて、僕のベッドを占領してスヤスヤと眠る彼の頬をそっと撫でた。隣で眠る気になれずに毛布を一枚もってソファに移動してぎゅっと目を瞑った。
寝室を出る時に名前を呼ばれた気がしたけどそれはきっと気の所為だろう。
僕のことなんか若井はなんとも思ってないだろうから···程なくして睡魔が襲って来てそのまま意識を手放した。
朝起きて眩しいなぁと思いながら目を開けるとそこには見慣れた赤い髪があって、状況を理解するまでに少し時間がかかった。
床に座ってソファにもたれその顔は僕の顔に寄せるようにこてん、と置いて眠っていた。
「···若井?」
「···りょーちゃん、おはよ···」
「どうしたの?なんで、ここに」
あまりに至近距離に目を閉じたままの若井の顔があって僕はドキドキしてしまう。少し顔を寄せればキスできそうなくらいの距離。
「起きたら、いなくて···探した···」
まだ眠そうな声でそう返事している。僕がいなくてびっくりしたのかな···慌ててる若井が頭に浮かんで少し笑ってしまう。そんなに慌てなくたって僕は若井を置いていったりしないのに。
「ごめんね···ほら、寒いからこっちおいで」
ソファから起きて隣を開けてあげると開いたところにころん、と寝転がって僕の足を枕にして若井はまた目を閉じた。毛布を若井にかけるとついその真っ直ぐでサラサラの髪を撫でてしまう。
3人でいる時はあんまりそういったことはないのに2人きりだとたまに甘えてくるような仕草を見せる若井が僕は可愛くて仕方なかった。
そんな可愛い若井の側でいられることが僕の幸せだった。
若井が他の人を想っていても。