コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
特攻隊員の一人が突撃し残された仲間が隠されていた「遺書」を読む。
俺はそれを読み死ぬのが美しいものでは無いと感じ始める。
俺は非国民なのか、出来損ないなのか。
上官が廊下で何かを話していた。
明日、鈴木が突撃するらしい
数日間だけだが優しくしてくれた、
鈴木が何かを書いている。…遺書だ。
もう本当にこれで終わりだと思うと悲しくなる。
鈴木が俺に気づいて、「読むか?」と問いかけてくる。
…俺は静かに頷いた
──────────
母上へ
これを読んでいる頃はもうこのに居ないでしょう。
あなたが泣く姿を想像すふと胸が痛みます。
私は国のために死ぬことを命じられました。
本当のことをいえば私は怖いです。
生きてまた、母上の味噌汁が飲みたいです。
庭の桃の花が来年も咲くのを見届けたかったです。
それはもう叶いません。
それでもどうか誇りに思ってください。
──────────
泣いた。ポロポロと泣いた。
「生きたい。」「怖い」そんな思いが誰にでもある。
鈴木は笑っていた。
「はは、こんなので泣くなんて。」って、言いながら涙目になっていた。
逃げたい。ここから、非国民だの言われていい。
母の作った雑煮を沢山食べたい。