テラーノベル
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「あやちゃんごめん!待たせた?」
「全然大丈夫だぜ☆」
「ありがとー!笑笑」
「今日はどこ行くー?」
「んー、まずはス〇バでしょ!」
「レッツラゴー!」
何気ない日常、
私はいつまでこのままで居られるのだろうか
大人、なれるかな?
いけないいけない!今は楽しむのみー!
「りんりんどったの?」
「なんでもなーい!」
「ならよかった笑」
「ほら!行くよ行くよ!」
「遅いの誰のせいだと思っとるねん笑」
「ごめんってばー笑」
ス〇バでお茶を済ませて、あやちゃんとお話も沢山して
「いやぁ、ほんとお疲れ様ー!」
「お疲れ様だねー!」
「テストも終わったし、うちらに敵なし!」
「それは言い過ぎでしょー笑」
「りんりん?次どこ行く?」
「んー、どこ行こっか?」
「やっぱあっこかな!」
いつも行く大型ショッピングモール
現実を見ると辛くなるけどあそこに行く時だけはそんなことも忘れてられる
それにしてもこの時間は人が多い
みんな大体同じ向きに行っている
この近くの遊び場はあの大型ショッピングモールしかないのだ
「こりゃ多分混んでまっせー?」
「まーそれも楽しいよ!」
ここにいるみーんな、たいした事情は抱えてないだろう
特別な事情を抱えてるのなんてきっと私くらいだろう
人混みの中を歩いているとたまに考えてしまう
みんなはこれからたくさん色んなことを経験して行くのだろう
私はそれの多くは知らないままここから居なくなる
みんなが羨ましく感じてしまう
どうやっても暗い方向に考えてしまう
現実なんて大っ嫌いだ
そして、私に日常をあたえてくれる
「あやちゃん、大好き!」
「なにを企んでるの!?」
「そんなー、ただ思っただけだよ」
「急になんでー?笑」
日常をあたえてくれるから
だなんて言えるわけが無い
言った瞬間今ある日常は崩れるだろう
それは、辛いもん
両親は夢を与えてくれている
「今日は何食べたい?」
毎日こうやって聞いてくれて、毎日私が食べたいものを文句ひとつ言わずに作ってくれる
私が遊んでいてばっかでも何も言わない
それどころか勉強してると心配してくる
「もっと遊んでいいんだよ」
そんな言葉をかけてくれる
文字通り夢のような生活をさせてもらってる
だけどその夢の後ろには現実が透けて見える
その度に何故か胸が苦しくなる、悲しくなる
私にとっては両親が与える夢も嬉しいけれどもやっぱりあやちゃんが与えてくれる日常の方が大切だし、大好きなんだ。
「りんりん?早く行くよー!」
「あやちゃん待ってってばー!」
結局割と遅い時間まで遊んでしまった
「あやちゃんごめんねー、」
「んー?なにが?」
「遅くまで付き合ってもらっちゃったから」
「いやいやいや!私が遊びたかっただけだし!」
あやちゃんの優しさに感激しながら浜辺を歩く
目の前に広がる海は夕日を反射しキラキラ輝いている。
遠くにはその中に入っていく人が見える
ん…….人?
考えるより先に足が動いた。
着ていた上着を脱ぎ、砂浜に投げる
「え、ちょっ!りんりん!?」
あやちゃんの声が後ろから聞こえる
でもそんなのに構ってる暇なんてない
ジャブ ジャブ
水を手でかき分ける
一刻も早くあの人のもとへ行くために
あの人を助けるために
あと、もうちょっと!
もう少し、腕をのばして、体を乗り出して、
よし!届いた!
「な、何やってるんですか!」
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