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パチン!!!!!
いきなり頬を打たれ髪を引っ張られる。
「この出涸らしが!!!!!」
父からの怒号が降りかかる。
顔は上げない。聞き流す。頭を垂れてじっと我慢する。
いつものことだ。もう慣れてしまった。
「はぁ、もういい」
終わった。
その時玄関から音がした。妹が帰ってきた。
私は慌てて森へ向かう。
ドンッ
「あら?ごめんなさい。お姉様。あんまり見窄らしい姿だから、道路かと思ったわ」
「おかえり、七穂《ななほ》……」
ぶつかられるのも日常だった。
森に入ると空気がひんやりする。
この森が唯一心が落ち着く場所かもしれない。
奥に進むと大きな大樹が見える。この大樹の根元がうまく窪んでおり、腰掛けるのに丁度いい。大樹の幹に背を預け窪みに座る。
ようやく心が落ち着いた。
「はぁ……………ん?」
冷たい何かが手にふれた。