番外編11 『小さくなった主様!?』※幼児化ではなく、物理的に小さくなってしまった。After story
『わ、私がこの前小さくなったのに…
今度はみんなが!?』
『す、すみません主様……。』
『ううん。ベリアン達は悪くないよ。とにかく元に戻るまで私がお世話するね!』
『あ、ご飯なら俺作れます!』
『小さいんだから危ないって!』
私はエプロンを巻く。
『じゃあ盛り付けだけでも!』
『わかった。そしたらそれだけお願いしようかな?』
私はロノを手に乗せてキッチンに向かう。
『フレンチトーストでいいかな…。まずは生地を…。』
『主様、砂糖ならここに!』
『ありがとう、ロノ。』
私とロノは一緒に朝ごはんを作る。
一方その頃――
食堂のテーブル
『なぁ、小さくなったってことは主様のあんな所やこんな所を見れるわけだよな?服の中に侵入し――。』
『ハナマルさん何考えてるんですか!』
『そこまでして私に怒られたいんですか?』
『じょ、冗談だって。2人は小さくなっても迫力あるな…。』
『早く元に戻らないとな…小さいと鍛錬も出来ないし…何より主様のお世話もままならない……。』
『本読みたくてもでかいしな……。』
『俺は特に困らねぇな。小さくなっても寝られるし。』
『花に水やりが出来ないっすー!』
『小さいのもなかなか悪くないなぁ。』
『可愛いです!ルカス様!』
『帳簿の整理が出来ませんね…。』
『ラト君。大丈夫かい?』
『フフ、小さくなって身軽になったのか動きやすいです。』
『ちょ、ラト!暴れないで!』
『シロ小さくなっても、偉そうなのは変わらないね。』
『ふん…。』
『みんなー!朝ごはん出来たよ!
フレンチトーストにしたんだ〜ロノと一緒に作ったの!』
『俺は盛り付けただけですけど…』
『みんな用にサイズ小さくしたから食べやすいと思う。』
『すみません主様……。』
『いいのいいの。頂きます。』
『いただきます。』
みんなで手を合わせる。
『ご馳走様でした。みんなこの後どうしよっか…。』
『大丈夫です。小さくてもやることは変わりません、できることはやってみます!』
ハウレスは意気込んで胸を叩いた。
数分後。
1階の執事
『うぅ、主様ァ…。』
『べ、ベリアンさーん!』
『お、おい、下ろしてくれ。俺は餌じゃないぞ!』
紅茶を淹れようとしたベリアンは茶葉の中に埋もれてしまい……。バスティンは馬に餌をあげようとして馬に咥えられてしまった。
2階の執事
『お、重いな…っ。』
『う、うぐっ。本が重いよ〜。』
『チッ。インテリアを変えてぇけど小さいんじゃ無理だな…。くそ……。』
『水に濡れたっすー!』
ハウレスは鍛練の為、石を代わりに持ち上げようとしたら持ち上がらず、フェネスは本を読もうとしたら本の下敷きになり、ボスキはインテリアを弄りたいけど小さいので出来ず、アモンは水やりをしようとしたが水の勢いを抑えられずびしょ濡れに。
3階の執事
『うーん、机に届かないなぁ…。』
『ルカス様ー!肩車します!』
『帳簿が大きくて重くて開けません…』
調合をしようとするも机に手が届かないルカス。そんなルカスを手伝おうとするラムリ。
帳簿を整理したいけど重くて出来ないナック。
地下の執事
『これで沢山パセリ食べ放題です!』
『俺に押付けてくるなよー!』
『ふふっ。』
平和な地下組。フルーレにパセリを押し付けるラト。嫌がってるフルーレ。それを見てるミヤジ。
別邸執事
『お酒飲みてぇ…。』
『させませんよ。昼から何してるんですか。だいたい貴方は……』
『いちごタルトが大きいー!沢山食べれるー!ラッキー!』
怒られてるハナマルと怒るユーハン。
嬉しそうなテディ。
『おい、撫でるな…。』
『あらら…動物達に囲まれちゃってるね…。』
シロは動物達に埋もれ、ベレンはそれを見て笑っている。
『もうみんな…無理してお仕事しなくていいんだよ?』
私はみんなをカゴに入れて部屋に運ぶ。
『で、でも……』
『ほら、一緒にお昼寝しよう。ね?』
『確かに小さいから余計に体力使ったな…。』
私はみんなに毛布をかける。
『おやすみ。みんな。』
数時間後――。
『ん…暑い…』
むぎゅむぎゅむぎゅむぎゅ……。
『っ、え、みんな元に戻って…きゃー!!』
『あ、主様!?あっ!なんで裸に…っ。』
『早く服着てー!!』
私は目を手で覆う。
『す、すみません!』
めでたし、めでたし?
コメント
1件
やっぱ最後は、そうなりますね私たちが、そうなったなら執事たちもならなきゃ笑深夜投稿お疲れ様です