「わっ!」
「あぶね!」
と、私は何もない所で転びかけ、とっさに尊さんが腕を引く。
尊さんの腕の中に仰向けで倒れ込んだ私は、タンゴでも踊ってるようなポーズで停止し、彼と見つめ合ってしまった。
尊さんは少し驚いたように瞠目したあと、目の奥に妖しい光を宿らせた。
彼はそのまま顔を傾け、私にキスしかける。
「だ……っ、駄目……っ、~~~~リップ……」
両手で尊さんの胸板を押すと、彼は「ああ……」と思いだしてから小さく舌打ちした。
そしてじっとりとした目で睨んでから、私を寝室まで運んでベッドに座らせた。
「え……?」
「唇にキスしなきゃいいんだろ」
尊さんは私の前に跪き、上目遣いでこちらを見て妖艶に笑う。
嫌な予感がして立とうとしたけれど、スカートの裾に手を入れられる。
「ちょ……っ」
そのまま、あっという間に太腿まで脚を露わにされてしまった。
尊さんは私の脚を広げ、残念そうに笑う。
「あぁ、そっか。ストッキングも新しいのだっけ。素足じゃねぇのが惜しいな」
彼はそう呟いてからスルスルと私の脚を撫で、内腿にキスをしてきた。
「ん……っ、や……」
温かい吐息が掛かるけれど、ストッキング越しなのがもどかしい。
「やっぱり、舐められないのはつまんねぇな」
尊さんはそう呟き、ストッキング越しにあむっと私の太腿に噛み付いてきた。
「んっ! ん、ぁ、あっ」
同時に彼は秘部に手を押し当て、薄い布地越しに淫芽を探し当てるとカリカリと引っ掻いてきた。
「やっ……、待って、……あの……っ」
弱々しく抵抗すると、尊さんは私をベッドに押し倒し、耳元で囁いてきた。
「俺、可哀想だろ? 怜香にいじめられて、何もかも失って」
愉悦の籠もった声で言った彼は、フッと私の耳に息を吹きかけてくる。
『いじめられて』なんて可愛い表現をする辺り、これは絶対本気じゃない。ネタにして私に言う事を聞かせようとしてるだけだ。
分かっていても、こうされると逆らえない自分がいる。
加えて尊さんは執拗に淫芽を引っ掻き、快楽の熾火を育てていた。
「待って……。ご飯食べるんでしょう? んっ」
口答えすると、イヤリングを外されてカプッと耳を噛まれた。
「癒してくれよ」
いつになく甘えた声で言われ、胸の奥がキュッとなる。
(そう言われたら断れないじゃない。……断るつもりもないんだけど……)
耳元ではピチャピチャと外耳を舐める音がし、熱い吐息も掛かってゾクゾクしてしまう。
気がつけば私は自分を抱き締めるように両腕を回し、彼に気づかれないように、服越しに乳首に触っていた。
熱く荒々しい呼吸を耳朶に掛けられ、淫芽を刺激され続けて、ジワジワと悦楽がこみ上げてくる。
(……あ……、達けるかも……)
うっとりと目を閉じて思った時、私は乳首を触っていた手を掴まれ、ドキンッと胸を高鳴らせて目を見開いた。
すると尊さんは意地悪そうに目を細め、私の手を自身の股間に導いた。
「あ……」
そこに触れた私は、発情した声を漏らす。
「……触って、……いいんですか?」
尋ねると、尊さんは笑みを深めた。
「ゆっくり、大切に撫でてくれ」
そう言われた私は、スラックス越しに尊さんの高ぶりを優しく撫で始めた。
さすっていると、膨らんでいたところが徐々に硬くなっていくのが分かる。
まるで自分の手で大きく育てた気持ちになり、私は嬉しくなって無意識に微笑んでいた。
「……その顔、反則」
尊さんは溜め息をつき、私の顎に手を掛けた。
――あ。
何か言おうとしたけれど、今度こそ彼の唇が重なり、キスされてしまう。
尊さんは少し唇を離し、グロスのバニラの香りを嗅いで「甘い」と呟いた。
「菓子でも食ってるような気分になる」
そう言って小さく笑ったあと、彼はまた私の唇を貪り始めた。
ちゅ、ちゅ……、ちゅぷ、とリップ音が立ち、嫌でも淫靡な気持ちになっていく。
うっとりとして体の力を抜いた私は、愛しさを込めて尊さんの鼠径部を撫で続けた。
下着越しに秘所を愛撫された私はぐっしょりとクロッチを濡らし、淫芽を精一杯勃起させて「愛してほしい」と彼を求めた。
コメント
2件
お食事の前に....💕💕ウフフ たっぷり愛し合い、癒されてね…😘💕
スイッチ入ってしまいましたね💕( *´艸`)