ラウールが「夜の配置はどうする?」と尋ねると、阿部は待ってましたとばかりに、自信に満ちた笑みを浮かべた。
💚 いい考えがあってさ…聞いてくれる?
阿部はホワイトボードに、テレビ局の楽屋と、その周辺の通路や機材室をさらに詳細に書き込んでいく。
💚 夜は、朝よりもっと大胆にいく。俺たちは、Aに『完璧な餌』をあえて見せつけるんだ
💙 餌?
渡辺が怪訝そうに聞き返す。
💚 そう。まず明日の仕事が終わった後は、何事もなかったかのように帰っていく。
その言葉に、リビングの空気が再び凍りついた。
🖤 は!?またあいつを一人にすんのかよ!危険すぎるだろ!
目黒が、思わず声を荒らげる。他のメンバーも、不安と反対の色を顔に浮かべていた。しかし、阿部は冷静に首を横に振る。
💚 もちろん、ただ一人にするわけじゃない。ここからが作戦の本番だ
💚 俺とふっかが、康二のいる楽屋を別室で、リアルタイムでモニタリングする。
そして、突入部隊はラウールと目黒。二人は、康二がいる楽屋の、ドアの死角に潜んで待機
🤍僕とめめが…
💚 そうだよ。身長が高くて力も強い2人は前線に向いてるからね!
そしてAが楽屋に入り、康二に手を上げた、その音を聞いた瞬間に突入する。
💜 でも…俺ら以外はわかんないよ…?
💚 そう。だから、俺が少しでも『危険』と判断した時点で、二人に突入の合図を出す。
俺の合図から突入まで、おそらくコンマ5秒もかからないはずだ
❤️ 完璧だね。それで、僕たちは?
宮舘が尋ねると、阿部は通路のいくつかのポイントを指し示した。
💚ひーくんと佐久間は北側の通路。
💚しょっぴーと舘さんは南側の通路を固めて、全ての逃走経路を完全に遮断する。
💚ふっかは…万が一、俺に何かあった時のバックアップと、警察への通報役。それと、康二に危険があった時、犯人よりも優先的に康二の元へ行くこと。
緻密に計算され尽くした、二重三重のセーフティネット。それは、康二の安全を最大限に確保しつつ、犯人を確実に捕らえるための、冷徹で完璧な作戦だった。
もう、誰も異論を唱える者はいなかった。8人の瞳に、再び静かで、しかし揺るぎない覚悟の炎が灯る。
💚 …じゃあ、これでいこう。明日の夜、俺たちで、全部終わらせるぞ
コメント
9件
あ、あべちゃん天才すぎてこっちがくるってしまいます笑

なんていい作戦なんだ。 終わりに近づているけど、いい終わりかたを見たいのもある から、楽しみに続き待ってます。
うん、阿部ちゃん天才 こうやってハプニングが起きても、冷静に対処できるの阿部ちゃんだからだよねー 阿部ちゃんのおかげで、みんなまだ保ってられてる!! みんなのこーじへの愛がほんとに伝わって来るっ!!! もうそろそろ完結しちゃう、、? 最高の終わり方して欲しいけど寂しい😢 続き楽しみにしてますっ!!