テラーノベル
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キスが終わったあとも、舜太はしばらく動けなかった。
心臓がうるさい。
顔も熱い。
でも、不思議と嫌じゃなかった。
むしろ胸の奥が温かくて、安心してしまっている自分がいた。
勇斗はそんな舜太を抱きしめたまま、小さく息を吐く。
「……やばい」
「な、なにが……」
「好きすぎる」
「っ……」
また真っ直ぐ言う。
舜太は恥ずかしくなって勇斗の胸に顔を押しつけた。
すると勇斗が嬉しそうに笑う。
「しゅんた、自分からくっついてる」
「うるさい……」
「かわいい」
「それやめてって言ったやん…」
勇斗はくすくす笑いながら、舜太の顔を優しく撫でる。
前なら逃げてたその手も、今は安心する。
舜太は勇斗の服をぎゅっと掴みながら、小さく呟いた。
「……おれ、ほんまに好きなんかな」
その言葉に勇斗が少しだけ体を離した。
目が合う。
優しい目。
ずっと自分を見てくれていた目。
勇斗はそっと舜太の頬に触れる。
「俺は、しゅんたが好き」
「……」
「めちゃくちゃ好き」
その言葉を聞くたび、胸が熱くなる。
舜太は少し迷うように視線を揺らしたあと、小さく笑った。
「……おれも、多分」
「多分!?」
勇斗がすぐ反応する。
舜太は真っ赤になりながら言い返した。
「だ、だって慣れてへんし」
「いやでも今好きって言った」
「言ってない」
「言った」
「言ってない!」
子どもみたいな言い合い。
でも勇斗は本当に嬉しそうだった。
その笑顔を見た瞬間、舜太の胸がまたぎゅっとなる。
——あぁ、好きかも。
ちゃんと。
勇斗はふと真面目な顔になった。
「しゅんた」
「……なに」
「確認していい?」
急に真剣な声になって、舜太の鼓動が速くなる。
勇斗は少し緊張したみたいに笑った。
「俺たちって今どういう関係?」
「っ……」
その質問はずるい。
そんなの、分かってる。
でも言葉にするのは恥ずかしすぎる。
舜太は顔を真っ赤にしながら勇斗を睨んだ。
「……分かっとるくせに」
「ちゃんと聞きたい」
「……っ」
逃げられない。
勇斗は真っ直ぐ舜太を見つめていた。
半年間ずっと想っていた人の目で。
舜太は観念したみたいに小さく息を吐く。
「恋人……、」
その瞬間。
勇斗の表情が一気に崩れた。
「やば」
「……」
「うれしい」
次の瞬間、ぎゅっと強く抱きしめられる。
「ちょっ……」
「無理、好き」
勇斗の声が幸せそうで、舜太まで照れてしまう。
「はやちゃん離して……」
「離したくない」
「重いって…」
そう言いながら舜太は勇斗の背中に腕を回していた。
勇斗が少しだけ体を離して、舜太を見る。
「しゅんた」
「……なに」
「これからいっぱい甘やかす」
「は!?」
「あといっぱい好きって言う」
「もう十分聞いたし!」
「まだ足りない」
勇斗は笑いながら、もう一度舜太にキスをした。
今度のキスは、最初みたいに怖くない。
むしろ嬉しかった。
舜太はキスのあと、真っ赤な顔のまま小さく笑う。
「……ほんま、はやちゃんずるい」
すると勇斗は、優しく目を細めた。
「だってやっと恋人になれたから」
#ご本人様には関係ありません
らぴす
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コメント
1件
わああああ第6話読み終えたよ😭💕💕 もうずっとニヤニヤ止まらんかった!!「恋人…」って舜太がやっと言えた瞬間の勇斗の「やば うれしい」がマジでエモすぎて胸がギュッてなったよ…!! ずっと目が合ってた描写とか、子どもみたいな言い合いとか全部尊い…2人の言葉がどんどん素直になってって、読んでるこっちまで幸せな気持ちになった!はやちゃんの「いっぱい甘やかす」宣言も舜太の照れ笑いも全部が可愛すぎる!!この距離感、大好きですzzさん…次の話も楽しみにしてるね⋆♡