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内緒だよ___。

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内緒だよ___。

1 - 内緒だよ___。

♥

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2023年01月03日

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内緒だよ___。


-桃青-

黄赤あり


体育祭

______________


高校3年の夏。


僕らにとって1番と言っても過言ではない体育祭が始まった。


雲ひとつない晴天で僕たち高校生ははりきっていた。


「___それではお昼休憩を挟みます。午後の部では選抜リレー、そして今回の目玉である借り物競争を行います。時間になりましたら席にお戻りください。また、ご来場の保護者の方に連絡します。___」


一通り放送を聞いて僕はお昼にした。


食べる場所は自由だから応援してくれてる家族と食べたり、涼みたい人は教室使ったり。


僕は真っ先に屋上に向かった、



----


少し重たい扉を開けて屋上に入る。


そこにはもうみんな集まってるみたい。


青「ごめん待った?」


桃「へーき、へーき」


黄「僕たちが早すぎただけだから」笑


黄「赤なんか放送聞いたあとすぐ向かってたし」笑


赤「だって取られちゃったらやじゃん!」笑


仲良し4人組こと、僕と桃くん、赤くんと黄くんでお昼を食べる約束をしていた。


桃「さすが屋上人っ子1人いねぇ」


青「まぁ暑いからね~」


お弁当箱を開け、みんなでいただきますをしてお昼は食べ始めた。


青「みんなはまだ競技あるんだっけ?」


桃「俺借り物競争~」


黄「僕は後選抜リレーですかね」


赤「俺は借り物競争の放送係!」


青「ひぇぇ大変だね~みんな」


黄「青ちゃんはもうないんですよね」笑


青「そーあとはoffみたいなもん」笑


赤「…放送一緒にやる..?」笑


青「やらんわ」笑


素早いツッコミをしてみんなで笑った。


午後は応援がかりかな


青「俺はみんなの応援係だから」笑


赤「おぉ~頼んだ!」





桃「そろそろ戻るか」


午後の部の時間近くになり片付け始め、自分の席に戻った。





__________


「赤組頑張ってください!!」


リレーは午前の部とは大違いで盛り上がった。


「黄組行けぇぇ!!!」


「青組ー!!抜かせぇえええ!!」


男女問わず声を上げ自分たちの組を応援していた。


僕ら4人は青組。


選抜リレーは6人1グループをクラスから2組出し、計12人の選抜だ。


結果は2組の総合で出される。


黄ちゃんは見事にアンカー1位で帰ってきたけど、もう1組が4位で帰ってきた。


総合結果を元に順位を考えると1位赤組、2位青組、3位黄組。


借り物競争は余程盛り上がらないと点数にはならないから順位は多分このまま2位かな。


まぁ借り物競争なんて高校生のお遊びに過ぎないから楽しんだもん勝ちかな!



赤「__それでは最後の種目、借り物競争を始めます。放送は僕、赤と黄組の__。」


赤くんの放送が聞こえてきた。


借り物競争は3回戦あって、こちらもクラス代表2人×3組らしい。


桃くんは3組目って言ってたかな。




1、2回戦はおちゃらけた子達がちょっと盛りあがったくらい。


“面白い人は誰ですか”というお題で担任の先生を連れてったり、


“仲のいい人は誰ですか”というお題で生徒会の彼女生徒が彼氏を連れてきたり。


笑いだったり、歓声だったりが上がった。


そして3回戦目が今始まる。


赤「それでは3回戦目に入る前に今回の借り物競争、お題の提供者の生徒にインタビューをしてみましょう。」


「1、2回目は盛り上がっていただきありがとうございます。ですが!借り物競争はこれからです!3回戦目こそこの体育祭にふさわしい盛り上がりを見せてくれることでしょう!!」


「どうなお題があるのですか?」


「それは秘密ですね…みなさんもぜひ予想してみてください!」


「それは楽しみですね!」

赤「そうですね!」


赤「それでは始めましょう!」


「選手の発表をします。赤組1人目___。」



「それでは始めます!位置について…よーい!」


『ドン!!』


赤くんともう1人の放送委員の子が同時にスタートの掛け声を放った。


黄「いや桃くん早いね!」


青「ほんと..!お題なんだろうね~」笑


黄「青ちゃん連れていかれちゃったりして?」笑


青「来るかな~」笑


そんなことを話しているうちに桃くんに連なって他の選手もお題の紙を取り出した。


みんな少し動揺してる…?


そんなに凄いお題だったのかな?


それとも想像と違ったとか..?


桃くんはそんな風には見えないけど…


その場から最初に動き出したのは桃くんだった。


黄「こっち来てる..?」


青「黄くんじゃない!?」笑


黄「いや青ちゃんでしょ!!」笑


そんな譲り合いをしていたら桃くんの声が聞こえてきた。


桃「青!行こ!!」


青「えぇ!僕!?」


桃「早く!!」


そう言って手を出され触れた途端ぐいっと引っ張られた。


そして見事に1番でゴールイン。


その後も次々出場選手がゴールして言った。


でもみんなが連れてきたのは、先生とかクラスの頭のいい子とか…。


桃くんはなんのお題だったんだろう。


まあ、発表で1人ずつ聞かれるし後で聞けるか。




赤「選手の皆さんお疲れ様でした。それではお題の方を__。」


赤くんが言いかけた時、借り物競争のお題提供者の生徒がマイクを握った。


「お題発表の前に、皆さんにお伝えしましょう。」


「競技の前に3回戦目は1番盛り上がると言ったのも覚えているでしょうか。」


「今回の3回戦目は数あるお題のうちほとんどが“信頼できる人”“頼もしい人”にいたしました。」


「そして一つだけお題をジャンルを変えて出題させていただきました。」


一つだけ…?


「んふふ笑青春好きのみなさんならお分かりでしょう!そう!お題は“好きな人”!」


わあぁと会場が驚き始めた 。


「そしてそれを引いたものは素直に連れてきてくれました!!その人の名は…!!」


「..教えません!!」


えぇぇぇえ!!

会場から一気にブーイング


「まぁ、知りたい人は本人に聞くことですね~」笑


「それではこれにて!借り物競争及び体育祭種目を終了とします!!」


その言葉を合図に、係の人が道具の片付けを始めた。


青「桃くん!お題なんだったの!?」


信頼できる人かな…?それなら嬉しいけど..


それとも頼もしい人..!?ってんなわけないか笑


どっちだろう…


というか誰がお題、好きな人だったんだろう..!


赤組の子かな..!あの珍しそうな男女の組み合わせ…


それとも黄組の子..!?いや先生だったから禁断の恋すぎる…?


そんなことを考えてたら知らない間に口に出てたみたいで..


桃「ぷはっ」笑


桃くんが笑いだした。


桃「まだ気づかないのかよ」笑


青「?」


桃「はい..」


そう言ってお題が書いてある紙を渡してきた。


2択しかない僕はどっちだろうと思いながら紙を開けた。


青「っ..!?//」


目を見開いて真っ赤になったのが自分でも分かる。


青「ももくっ..//」


顔を上げると彼が人差し指を口に当てて


桃「内緒だよ?」


青「///」


そう言って頭を撫でて片付けの手伝いに行った。



黄「青ちゃーん!」


青「!?」


黄くんの声がして咄嗟に紙をポッケにしまった。


赤「..あれどうしたの?顔真っ赤..」


青「いや何も!!/片付け手伝いに行こ!!//」


2人の腕を引っ張って僕らも片付けを手伝った。






それから仲良し4人組はいつしかダブルデートをするようになったとか…?









内緒だよ___。







𝑒𝑛𝑑___



__________


ちなみに近くで聞き耳を立てていた腐女子生徒によって体育祭は青組が見事1位に輝きました笑

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