テラーノベル
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ふぁ〜あ…眠ぃ…
今日は…夕方からバイトだっけ。
昨日も寝るのが遅くなったしもう一度寝直すとするか…
ピンポーン
誰だ?…ちっ、誰もいないのか…
仕方なく下りていく。
居留守を使ってもいいけど宅配とか、いたのに受け取らないと母ちゃんうるさいし。
「はいはい…どなた?」
高校生くらいか?女の子が立っている。
「あの!拓哉くん、いらっしゃいますか?」
「あ〜…いや、いないみたいだけど?何かな?お友達?」
「あ、拓哉くんとお付き合いしてます、黒澤といいます!」
へぇ…あいつ、彼女いたのか…それにしても…かわいい。やるじゃん。
「そうなんだ。俺はあいつの兄貴。よろしくね。拓哉と約束してたの?」
「いえ、あの、いるかな〜って思って…あ、じゃあまた来ます」
振り向き帰ろうとする。
「それならうちで待つ?どうせ部活でも行ってんだろうし」
あいつは部活を引退してもなんだかんだ言って練習に参加してる。
「でも…ご迷惑になりますし…」
「あいつの子供の頃のアルバムとか見たくない?」
「!拓哉くんの子供の頃!?」
おーおー目を輝かせて…あいつ愛されてんじゃん。
「どうぞどうぞ、あがってってよ」
暇つぶしには十分な目の保養になりそうだ。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
玄関に上がり靴を揃える。ちゃんとしてるんだな。
「うちに来たことは?」
「あ、はい、何度か」
「じゃリビングわかる?座っててよ」
「あ…拓哉くんのお部屋しか入ったことなくって」
「ふ〜ん、じゃこっち」
お嬢様って感じだな。これはまだそういう仲じゃないかな。
「そこ座ってて。今、アルバム取ってくる」
「はい」
清楚系の装いがよく似合ってる。
あいつもすみに置けないな。
まぁ俺に似て顔はいいからな。もてててもおかしくない。
アルバムを持って戻るとローテーブルに開いて見せる。
「わぁ!拓哉くん!かわいい赤ちゃんだ」
身を乗り出して見ている。
お、水色…ラッキー!
向かいのソファーからアルバムを見る彼女さんを見る。誘ってよかったぜ。
これ、もう少しいけば…
「ほら見てここ、おねしょがバレて怒られて泣いてんの」
「え~かわいい!」
アルバムに顔を近付ける。
結構、胸、あるじゃん。
「黒澤ちゃん、はさ、あいつとどれくらい付き合ってるの?」
「え?はい、2か月くらいです」
ふ~ん。
「そうなんだ。あいつのどこがよかったの?」
「え!?その…格好いいし、優しいし 」
アルバムから目を話さず答える。
俺は胸元から目を話さず話す。
「デートとかいつもどうしてんの?」
「お買いものに行ったり、お部屋でお話したりしてます」
うんうん、清いね。
「じゃあそのうち結婚したり?(笑)」
「え!?それは…その…」
驚いて顔を上げる。
おっと、その前に目線を顔に戻す。
「あはは、冗談だけど、冗談じゃないかもしれないじゃん?」
顔を赤くして…かわいいね。
「それは…その」
「話したりしない?子供は何人、とか?」
「そ、そこまではまだ…話してません」
ん…?何かを思い出すような目?もしかしてヤってはいるのか?試してみるか…
「あいつ変なプレイとかさせたりしてない?」
「そんな!全然普通ですから!」
へぇ、普通にしてはいるんだ。
コメント
1件
読み終わりました。第1話、なかなか面白い立ち上がりですね。兄視点というのも新鮮で、弟の彼女に対する「目の保養」的な距離感が、軽薄でいて妙にリアル。アルバムを見せながら「水色…ラッキー!」と心の中で呟くあたり、キャラの癖が出ていて笑ってしまいました。黒澤さんの純真そうな反応と、兄の「試すような質問」の掛け合いも、今後の展開を気にさせる伏線になっていて良いですね。続きが読みたくなります。