とあるゲイのたわごと。

花は好きで、我が家では切り花をあまり切らしたことがない。 

　相方と近所のスーパーマーケットで食材を調達をし、会計を済ませた後には、出口付近のフラワーショップには必ずと言っていいほど、立ち寄るもんだ。

 

　そこのフラワーショップはパリの街にあるような、小洒落たお花屋で、季節取り取りの花が並んでおり、いつも心おどらせられる。

 

　なかでも、私は百合の花が好きで、見た目の優雅さ、オリエンタルな香り、清潔感のあるたたずまいが特にお気に入りで、他の花と迷ったら、いつも百合の花を買ってしまうのだ。

　そんな百合の花だが、欠点も多い。

 

　香りの主張が強く、食卓に飾るのには適さないのと、花が散る頃には、なんとも言えない無惨な姿になり、なんだか悲しくなる、それに花粉を取るのが少し手間がかかり、億劫になる事も、、、。

 

　美しいものは必ずと言っていいほど、無惨に消え去っていき、切なくなる、と、子供の頃から思っている。

 

　けど霞草や薔薇と違って、百合は一輪でも豪華に見え、まるでブーケみたいな感じなので、お得に感じ、幸せな気分になれる。

 

　それに書斎やリビングに飾ると、空間がオリエンタルの香りに包まれ、ちょっとしたリゾート気分になれるから、私の生活には欠かせられない存在だ。

 

　そんなこんなで、今日もあのフラワーショップで百合の花を一輪買って、相方と帰路についたのだ。