康二愛され短編集

🧡side

突然やけど、オレメンバーに好きな人がおんねん

…まあ、めめなんやけど

9人体制になったときからずっと片思い中なんよ

めめこじってファンの中で結構人気なんやけど、結局はビジネス

めめは、しょっぴーとかラウとプライベートで一緒に出かけたりしてるし

オレやって、プライベートは舘かふっかさんとよく居るから、めめとはあんまない

ラジオでも言ったけどめめはドラマとかで忙しくてどうしても予定が合わない

せっかくオフの日が同じだったから、「どっか行かない」って誘ったのに

「その日はあべちゃんとだから」と行けなかった

あっちだって、「康二とキャンプ行きたい」とか言ってるくせに！

…こんな感じでほんまにただのオレの一方通行な片思い

でも、今日めめに告白しようと思ってる

もう、叶わん恋をいつまでも引きずりたくない

よっしゃ！頑張れオレ

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

喉が渇いたため、自販機で水を買い楽屋に戻ろうとする途中、めめを見かけた

「あっ！め、め…」

視線の先にはめめとあべちゃんが居た

💚「ちょっ、めめ！誰かに見られたらどうすんの！」

🖤「その時はその時じゃん」

…え、？阿部ちゃんとめめって付き合ってるん…？

その続きを見たくなくてトイレに逃げ込んだ

頭の中がぐるぐるする

すると段々、視界がぼやけてきた

あれっ、なんでオレ泣いてるんやろ…

分かってたやん、叶わんて、なんで…

こんな取り柄が一つもない男なんか選ぶわけが無かった

もしも…なんて期待したオレが阿呆やった

…こんなことになるんやったら恋なんてしなければ良かった、

あ、なんか目眩する

そこでオレの意識は途絶えた

「…お…うじ」

誰かが呼んでる

💜「おい！康二！」

🧡「ふっか、さん？何で…？」

💜「なんでって、お前が時間になっても戻ってこなかったからだろ…！」

そうやった、オレあのまま…

💜「マジで、心配したんだからな」

🧡「ごめん、体調悪くなっちゃって…」

💜「歩ける？」

🧡「おん、大丈夫やで」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

その後、みんなからずっと心配された

練習が終わりすっかり空が夕焼けに染まった頃

帰り、ふと見かけたあべちゃんとめめは誰がどう見てもお似合いだった

めめの隣はオレじゃなかった…

そんな沈んだ気持ちのまま家に帰り、孤独の中、一人静かに涙を流した

いつかは、二人のことしっかり応援できたらええな…

fin．