TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

俺ってノンケキラー!?

一覧ページ

「俺ってノンケキラー!?」のメインビジュアル

俺ってノンケキラー!?

2 - 触らぬ神になんとやら

♥

602

2022年11月04日

シェアするシェアする
報告する


奥でグラスを拭きながら横目でknを見る。もう一人の監視対象である背の高い男性がknの隣に座った。

すると、その男性はknの前に置かれていたお酒をぐいっと一気に飲み干す。

すると、knがこちらを見て手招きをしている。


sh「、、、どうかされましたか?」

kn「ごめんね、せっかく作ってくれたのに。」


そんな事かと拍子抜けしたのも束の間、隣に座っていた男性がknを押し退けるように話かけてきた。


「ねぇ!ねぇ!あのお酒作ったのお兄さん?」

sh「あ、、、はい。そうです。」

「へぇー。じゃぁさ!僕にも何か作ってよ!」

kn「shkごめんね?こいつはbr。よかったらこいつの作ってやってくれない?」

sh「はい、、、かしこまりました。」


背の高い男性はbrと言うらしい。ゆるい雰囲気でタレ目。赤を基調とした服を着ているが赤が好きなんだろうか、、、。

俺はそれに合わせて赤をメインにしたお酒を作る。


br「おぉー!赤だぁ。綺麗ー。これ僕の服に合わせて?」

sh「はい。赤が好きなのかと思って。」

br「あは!嬉しいねー。いただきます。」

kn「あ、お前また一気に、、、本当、味わえよなぁー、、、。」


brは一気に飲み干した後、ニコニコと俺の方を見て何か言いたそうな感じだ。


br「お兄さんってこっちの人?ノンケ?」

sh「えと、、、ノンケっす。」

br「お兄さんはノンケなんだ。じゃぁさ、僕らと一緒に遊ばない?」

sh「いや、、、その仕事中なんで。」

br「なら連絡先交換しよー!」

sh「へ?え?俺と、、、?」

kn「いやいや、お前強引すぎるって、、、。shk名刺とかある?」

sh「えと、ここの店のなら、、、。」


knの前に差し出すと裏をめくり何かを書いている。brも同じように書くと俺の方に名刺が渡される。


kn「これ、俺らの連絡先。いらなかったら捨てていいからね。」


俺は正直驚いている。連絡先なんて今まで渡される事もなかった。しかもこんなイケメンに。

俺は名刺をポケットへとしまい奥の作業場へと戻る。kn達の方を見ると、smに絡んでいた人達と合流したようだ。

俺はsmを探すと、金髪の男性に後を付けられているようで撒くようにこちらへ向かってくる。


sm「shk、助けてくれ。あいつしつこくて、、、」

「お兄さんー。何で逃げるの?」

sm「、、、あんたがしつこいからだろ!」


このままじゃ喧嘩しかねないと思い俺が間に入る。


sh「えと、、、すみませんが俺たちボーイなのでその、、、こういうのは困ります。」

「え、この人声低っ!ねぇ、あなたもこっちの人?」

sh「いや、、、ノンケっす。」

sm「おい、あんた本当いい加減にしないと、、、」

「おい、kr。そこら辺にしとけよ。めちゃ店員さん引いてんじゃん。」


後ろからひょこっと顔を出した片目を隠した男性が金髪の男性に注意をしている。


「あー、ごめんね。こいつちょっと加減とかわかってないからさ。」

kr「いや、話かけようとしたらsmがどっか逃げてくから。」

sm「だからって後つけないでくれ!」

「krお前も謝れ!」

kr「ご、ごめんなさい、、、。」


何だかよくわからんが、この人のお陰で事は収まったようだ。すると片目を隠した男性と目が合う。あ、これ多分あの質問だな、、、。


「ねぇ、お兄さんはこっちの人?」

sh「、、、ノンケっす。」

「smには挨拶したんだけど、俺はna。君はshkね。よろしく!」

sh「あ、、、ど、ども。」

na「こいつの分と一緒にお酒作ってくれない?何でも大丈夫だから。」

sh「かしこまりました。」

na「ほら!kn達と合流するぞ!smお酒出来たらよろしくねー!」


ヒラヒラと手を振って二人はホール内に消えていった。


sm「まじでしつこい。何なんだアイツ。」

sh「krだっけ?あの人に気に入られてたな(笑)」

sm「笑いごとじゃねーよ。持って行きたくねーな、、、。」

sh「応援してるぞ。ほら行ってこい。」


大きなため息をして俺の作ったお酒をトレーへのせホールに向かうsm。俺は頑張れーと背中を見送り監視対象へと目を向ける。


sh「あは!smのやつやっぱりkrって人に絡まれてる(笑)」


笑ってsmを見ていたら、knと目が合った。すると笑顔でこちらに手を振ってくる。俺は軽くお辞儀をして目線を逸らした。


sh「あの人、、、なんかやりにくい、、、。」




それから時間が経ち監視対象の4人は俺たちには絡んでくるもののお客さんに対しては全く相手にしていない様子だった。大きな問題も起きる事も無く、4人は店を出ていった。


sm「ふぅー、、、。あいつら帰ったか。」

sh「はは!お疲れさん。大変だったなぁ。」

sm「shkこそ、結構あの長身のやつに絡まれて無かった?」

sh「あぁ、でも隣に必ずあのknって人がいたからそこまでかな。」

sm「お前こういうの耐性ないだろ?辛かったら言えよ?」

sh「、、、こういう所がモテるんだろうなぁー。」

sm「はぁ?馬鹿言ってないでさっさと残りの酒作れ。」

sh「はいはい。」


照れ隠しなのか悪態をついてホールへと戻るsm。少し耳が赤いかな?とは思ったけど見なかった事にするか。





今日は残業だったのでsmと一緒にお店の片付けをし閉店作業をする。散々だったなぁーと二人で話しながら店長に挨拶をして店を出る。


sm「じゃ、また明日。」

sh「おー。またなぁ。」


sh「なんかすごい一日だったなぁ、、、、、、あ。」


ポケットに手を入れると、あの時もらった名刺を見つける。


sh「まぁ、捨てるのはちょっと気が引けるしこのまま無視でいいだろ。」


ポケットに再び名刺を戻して、俺は家へと向かった。





第二話終わり。

loading

この作品はいかがでしたか?

602

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚