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※捏造、誤字脱字(注意はしたはず)、読みづらいかも配信者様のキャラクター名をお借りしています!ご本人様とは一切関係ありません!
カチッ…
ライターの点火音。
以前にも街に溢れていたカボチャ。
中をくり抜き蝋燭が入れられている。
青井はそれに一つ一つ火をつけ回っていた。
ハロウィンは嫌いでは無い。
少なくとも、バレンタインやクリスマスよりは、恋愛的なイメージが少ないので楽しみやすい。
昨年はおぞましいザンリオだかのよくわからないコスプレが署員の間に蔓延り、逃げ回る羽目になったのだが。
市長の要請によりジャックオーランタンの点火の任務を賜ったので、コスプレ事変に巻き込まれる前に署を逃げ出してきたという訳だ。
先程から市民がコスプレをしているのを見かける。
レギオンはミイラの格好をしたズズがワンマンライブを開いていたし、
個人医は血まみれのナース服だった。やめた方がいいのでは…?という思いを飲み込んだ自分を褒めて欲しい。
まるんはキノコだった。
JTSの面々は役割分担があるらしく、天王寺が赤鬼に扮していた。あんまり似合ってなかった。
まるんはキノコだった。
餡は各々赤を基調とした仮装を楽しんでいたようだ。まあ普段から色々服装が変わるので常にコスプレしているようなものだが。
かく言う青井も、初対面には青鬼のヘルメットは仮装にしか見えない。
この街じゃなければパーティーピーポーの仲間入りだろう。
カチッ、カチッ
半分程いったところでどうやらライターのオイルがきれてしまったらしい。
普段煙草を嗜むときに使う程度だったので、最後まで持つと思っていたのだが。
ストレスが溜まるようになってから喫煙量が増したのが影響したか。
「うーーん…どうすっか…。」
この街のゴミ箱は分別の概念がないらしく、ライターが入っていることもたまにある。
しかし拾ったライターは衛生的にも機能的にも不安があるので使いたくは無い。
大人しくコンビニに買いに行こうか。
ここは街の真ん中の高速沿い、少しバイクを走らせればコンビニなどいくらでもある。
ただ、面倒くさい。それだけ。
「はあ…予備のライター持っとくんだった…。」
最後に火をつけたカボチャの位置を覚え、バイクに跨る。
ふと、背後に気配。ほんの少し寒気を感じて、袖から露出した肌をさすった。
振り返れどそこに誰かがいる訳でもなく。
気のせいか、と青井はバイクを走らせた。
ピーンポーン
「ええーーー…。」
「おうらだお!ハッピーハロウィン!」
「そこはトリックオアトリートじゃ…?」
1番近いコンビニは絶賛ニャンコスキーによるコンビニ強盗中で、とても買い物のできる状態ではなかった。
人質も居なかったのでサクッと逮捕して、本署は何されるか分からないので南署へ。
持っていた薬を押収しさっさと切符を切ってプリズンへ送った。
最寄りのコンビニで無事にライターを手に入れ、ついでにコンビニ煙草を買いだめする。
店外へ出ると、少し空が暗くなってきていた。
完全に暗くなる前に全てに火を付けてしまわなければ。
バイクに乗って元いた所へ。
青井の走り去ったその場所には、カサカサと木の葉が舞っていた。
「…よし、終わったー…。」
冷たい風に身を震わせながらも、全てに火をつけた。
市長も魔法のような力が使えるのだから、カボチャを設置する時に火のついた物を置けば良かったのに。
ヒュウゥ
ぶるりと身震いして、さっさと帰ろう、とバイクに手をかける。
本署のコスプレ騒動も落ち着いただろうか。
あまり帰りたくない、と一瞬思ったが、なにせ寒いのだ。
後ろから感じる視線に気づかないふりをして、青井は本署へ帰って行った。
……あーあ。
行っちゃったよ?いーの?
………さささん。
…いいんです。きっとあの人は、俺に会ったら困ってしまうと思うから。
100年たっても白のままなんですね。
…らっだぁさん。
……とろろも挨拶したかったんだけどな。
†我VCR1に囚われし者なり…†
あの関係性めっちゃ好き。
時期尚早な気が物凄くする。でも書きたかったんだもん仕方ないよね。
ハロウィンは元々お盆みたいなものらしいです。wikiで軽く見た程度の知識なんであれですけど…
まあそれなら帰ってきてもらおうということでね。
最近右側頭部が痛む、コレなに…?
それじゃまた