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結局、伊東君と戦うことになっちゃったよ…
ー気をつけてください、彼はかなりの霊力を持っていますー
え?伊東君つよいの?
「真広!本気で行くぞ!」
そう言うと伊東君は自分の周りに大きな霊力の塊を無数に浮かべた。
「え!?ちょま!」
僕は目の前に結界の札を5枚使い結界を張った。
「おらぉ!」
伊東君は周りに浮かべた無数の霊力の塊をこちらに飛ばしてきた。
金魚ちゃんたちも水弾で霊力の弾を迎え撃ち、飛んでくる弾を次々と爆破させていく。
それでも、数発はこちらに飛んでくる。
ドカドカーン!!
僕の結界とぶつかり大きな音を立て、砂埃で辺りが見えなくなる。
「はぁ、はぁ、はぁ。どうだ!真広!」
息を乱し、膝に手をついている。
砂埃が収まってきて、真広の姿が見え始める。
真広の結界は少しヒビが入っているが、真広は無傷だった。
「クラスメイトにやる威力じゃないよ!!」
僕は声を上げた。
「嘘だろ!?全力で撃ったのに!?」
「だから言ったじゃない、真広はあなたより強いわ!」
なぜか、琴巴が誇らしげに胸を張っている。
ーただのエネルギーの塊を飛ばすだけでよかったですね。おそらく力の使い方がいまいちよくわかっていないのでしょう。しかし、この霊力を自力でここまで使えるのは天才と言っても過言ではないですねー
うん、術として使われてたら危なかったね。たぶん札だけじゃ防ぎきれなかった。
ーまぁ、ただのエネルギー弾なら土地神のあなたは吸収できますがねー
僕もなんかそのまま吸収できる気がしたけど、明らかにおかしいと思ったからやめた。
ー人間技ではないですねー
やらなくてよかった…
「次は僕の番だね。」
そういうと僕は周りの金魚ちゃんたちに攻撃命令を出して、僕は無数の札を飛ばした。
「くっ!」
伊東君は自分に結界を張った。
金魚ちゃんたちの水弾も僕の札も弾かれる。
「はは、攻撃力は足りないみたいだな!」
「そうかな?」
僕は結界を破壊する札を取り出し、飛ばした。
パリン!
伊東君の結構がいい音を立てて割れる。
「俺のバリアが!?」
僕は札を飛ばすと同時に駆け出しており、驚いて動けない伊東君に、縛の札を飛ばした。
「ぐあぁ!!」
僕の札は伊東君を縛り付ける。
「僕の勝ちだね。」
札を突きつけ、周りを発射前の金魚ちゃんたちで囲み、僕は勝利宣言をした。
私は正直、真広でも、伊東君に勝てるかどうかは正直わからなかった。
それでも、真広に勝ってほしいと思い、真広は嫌がっていたけれど、無理に対決させるように話を進めてしまった。
勝負がはじまり、私の時とは比べ物にならない大きさの霊力の塊を伊東君は真広に飛ばしていた。
やっぱり私の時はかなり力を抜いていたみたいだ。
しかし、真広はこれを迎え撃ち、防ぎ切った!
すごい!
私だったらおそらく死んでいただろうと思う。
その後は、あっという間だった。
真広が伊東君に札を突きつけ、いともあっけなく真広の圧勝で勝負が決まってしまった。
「本当にすごい…」
やっぱり真広は天才だ。
真広が勝って胸の鼓動がうるさい。顔もなぜか熱い。こんなこと初めてだ。
私はたぶん今、真広のことをカッコいいと思っていると思う…