コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
それで、こうなった。
俺は空と一緒に京極組事務所の前へと来ていた。空は、物珍しそうに眺めながら呟いている。
空『以外と、和風すぎないんだな…』
久『結構良いだろ?』
空『あぁ。センスあるな、お前と違って。』
久『だからディスるな。あとさ…』
空『何だ?』
久『お前とか、久我って呼ぶのやめてもらっていい?いとこなんだし、もう少し親しみある感じが良いんだけど…』
俺の言葉にしばし考えを巡らせた空はこう答えた。
空『……分かった、虎徹。』
久『…名前、なんだな。』
空『駄目か?』
久『いや、いいけど…っていうか駄目って言っても直さないだろ、その呼び方。』
空『当たりー』
久『いや、当たりーじゃなくて。』
空『まぁ、さっさと行こうぜ。』
久『話はぐらかすなって…』
俺は空の後を追って事務所へと入った。
事務所の廊下を2人歩いていると、早速佐古と鉢合わせた。休暇を取っていた俺が事務所にいることにも驚いていたが、それよりも空がいることに一番驚いていた。
佐『久我の兄貴、今日休みじゃ………あの、そこの女の子は一体……』
順を追って俺が紹介しようとする前に空が前へと進み出た。
空『俺は理塚空。そこにいるダサい髪型してる久我の従姉妹だ。』
久『だから、いらないこと言うなって。』
佐『あはは…従姉妹、だったんですね。』
苦笑いしながら佐古は、俺と空の関係に納得したように頷いた。
佐『ちなみに、空ちゃんは何歳なんだい?』
佐古のこの聞き方。これは、口説く体制に入っているな。だが、空は無理だろうな…年齢的に。
空『14。』
佐『……14!?てっきり高校生だと…』
久『まぁ…無理ないよな。コイツ、背丈高いし。』
空『……おい虎徹。』
久『ん?』
空『俺ここ探索してくる。』
そう言って歩いていく空。俺は慌てて後を追った。
久『お…おい、待てって!お前1人だと危ねぇから!』
ちなみにあのあと佐古から、「兄妹じゃないんですか?」と聞かれた。アイツと家族なんてたまったもんじゃねぇよ。
繋げ方わからないので一旦切ります