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「「「見つからない……」」」

私たち3人は同時にため息をついた。ヤバイ。ダイヤモンドのネックレスが全く見つからない!どうしよう……

「城中探したのにまだ見つからないなんて、母上はどこでなくしたんだろう?」

ルイの言うことには納得するよ。いや、女王様どうやったらそんなネックレスが見つからないようなところでなくすのかな?私は周りをキョロキョロと見回した。女王様はなんだかお花のにおいがしたからもしかしたらこの庭のどこかにあるかも……そしたら、一つキラキラと輝くものがあった。もしかして、

「ねぇ、あれってダイヤモンドのネックレスじゃないの?」

私は花の上に落ちているネックレスを指差して言った。

「あったー!」

「やっと見つかりましたね……(ため息)」

はー、疲れた。やっと見つかったよ!その途端、私の制服のスカートのポケットがブルブルと震えた。

「ゴメン、電話だ。ちょっとまってて。」

私はルイとセバスチャンさんに言い、電話の出るボタンを押した。

「絵奈!何処にいるの?!早く帰ってご飯を作りなさいよ!あんた、私の言う事を聞かない気?!どうなるか分かってるでしょうね。」

お、お母さんだ……嫌だ。こんな人といるのは絶対に嫌だ。もう2度とあんな人に会いたくない。私は、口を開いた。

「あんたみたいな人、もう家族なんかじゃない!晩ご飯作れ?そんなの自分で作れよ!人に言うんじゃなくて自分でやれよ!毎日おまえなんかと過ごすのにウンザリ!私、もう家出て行く!2度と私の視界に入らないで!」

「絵奈!誰に向かって……」

私はお母さん………おばさんからかかってきた電話をすかさずきった。私はしゃがんでうずくまった。ついあんなこと言っちゃった、家を出て行くなんて。

「エナ!大丈夫?」

ルイだ。私は目の前がにじみ始めた。今までこらえてたあついものが込み上げてきた。そしたらルイはギョッとして、

「え!どうしたの?僕が何かした?ゴメン!どうしよう!えー!せ、セバスチャン!」

ルイはすぐに私のそばに駆け寄ってきて私を慰めようと必死だった。さっきまで悲しくて寂しくて、怒っていたのに今はもうそんな気持ちはない。自分のことをちゃんと思ってくれている人がいると思うと胸がとーってもあたたかくなる。もしかして……私、ルイのことが……?い、いや、そんなはずは………あるかも………は、恥ずかしくなってきた!

「エナ?今度は顔が赤いよ?大丈夫?熱でもあるの?」

ルイは整った顔をズイッと私の顔に近づけてきた。はわわっ!私はルイを突き離す。

「い、今恥ずかしいから!」

「え〜。僕は心配しているだけなのに〜。」

もしかして、これって初恋?

場所が違う、君との出会い

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