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第41話 「スイッチ」
「――ごめん!」
今の自分の状況に混乱する夏実の耳に、そんな声が飛び込んできた。
「い、いきなりすぎたよな! 改めて付き合いだしたっていったってさ……」
笑う京輔の顔を見て、夏実は気づく。
――遠慮されている、と。
(今までちゃんと、あたしが思ってることを言わなかったから……嫌だったんだ、って思ってるんだよね)
このまま何も言わなかったら、また気まずいままの時間が過ぎる。
そしてまた――すれ違ったまま、帰ってしまう。
(そんなの、嫌だ……!)
自身を奮い立たせるように、夏実は勢いよく首を振った。
「ち、違うの!」
「?」
「キスするのが嫌だったとか、そうじゃないの!」
「!」
一瞬目を見開いた京輔の表情から、申し訳なさそうな笑みが消えた。
代わりに――柔らかな微笑みに変わる。
自分の言葉を、ちゃんと聞こうとしてくれている――夏実はそ********
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