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ゆがむ、恋。

43 - 【転生編】第20話 「もう一度、君に会うために」

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2025年08月08日

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春の終わり……高校の卒業式を迎えた2人は、再びあの丘に立っていた。


敬太は手に小さなキャンバスを持っていた。

それは、彼がこの一年間かけて描き続けた一枚の絵。

『見てほしいものがあるんだ!!』

そう言って、凛の前にそれを差し出す。


そこに描かれていたのは……


満開の桜の下、手を取り合う“2人の少女”と、“2人の青年”。


過去と現在、そして未来を生きる4人。

美咲と良規、凛と敬太。


『前の人生で、俺たちは壊しあった。でも、今回の人生で……ようやく“愛せた”気がするんだ……!!』


凛は静かに絵を見つめながら、言葉を紡ぐ。

「私、ずっと怖かった。誰かを好きになるのも、信じるのも。でも……敬太くんが全部変えてくれた……。“君だから”信じられたの……。」

『ありがとう、凛。生まれ変わっても、また君に出会えてよかった……。』


敬太が、そっと凛の手を取る。


すると……

その手のひらの中に、ひとつの光る鍵が浮かび上がった。

それは……

前の世界で2人を繋いでいた、“呪いの鍵”……。


けれど……

もう……

それは、鎖を繋ぐための鍵ではなかった……。

今は、未来を開くための扉の鍵。


凛が……

そっと……

その鍵に触れると、2人の周りの空気がふわりと揺れた。


風が吹く。

桜の花びらが舞い、まるで時空が再びほどけていくような……


そして、2人の背後に。

美咲と良規の姿が、淡く浮かび上がった。


美咲は静かに微笑む。

「ありがとう。凛、敬太。あなたたちが“選んでくれた愛”が、ようやく私たちを解放してくれた。」


良規もまた、柔らかな笑みを浮かべて頷く。

『もう、苦しまなくていい。これからは、2人で“幸せ”だけを抱いて生きてほしい。』


2人の幻は、優しい光となって桜の木々に吸い込まれていった……。

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