6話
九井「…ヤベェ……少し腰死んだ」
起き上がったときに痛みが走り昨日のことを思い出してしまう。
コンコン……
九井「どうぞ……」
確蝶だと思い声をかけると部屋へ入ってきたのは確かーー
灰谷兄弟の弟の方だったよな……
九井「あっと…確か竜胆だっけ?」
竜胆「そ…確蝶が少し席をはずすからその間だけお世話を頼まれた」
九井「そうなのか…兄貴と違ってお前は割りと正常なんだな」
竜胆「兄貴はね…最狂な人だからね……あ、狂は狂ってるの方な」
説明の仕方からして苦手意識が見える。
九井「兄弟も大変そうだな」
竜胆「あー…この話兄貴にはするなよ」
九井「オッケー」
コンコン……
九井「どうぞ」
確蝶「朝食を持ってきた…食べ終わったらイザナから呼び出しがあった」
九井「今回はどんな話なんだか…」
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イザナ「確蝶、竜胆…お迎えご苦労」
九井「今回はなんすか?」
蘭「用があるのは俺だよ♡」
思わず後ずさる。
蘭「そうそう、その反応すると思ってイザナからの呼び出しとして来てもらったの♡」
九井「まぁ、イザナからとなれば俺は逃げないからな…懸命なご判断で」
蘭「それでさ…用件なんだけど……」
九井「手短に頼む」
蘭「夜まで時間あるし…俺とデートしよ?」
九井「は?デート?」
蘭「うん♡ちょうど買いたいものもあったしさ♡」
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蘭「まずは…今日の夜のための服でしょ…後はこれと」
九井「おい…必要ねぇものばっか買ってるじゃねぇか」
蘭「俺はいるの♡後でコーヒーでも奢るからさ?」
何故か女物の下着を買う兄貴を俺は嫌なものを見る目で見る。
だって絶対に使わないはずなのになんで買う必要があるんだよ。
蘭「お待たせ~♡コーヒー買おうぜ♡」
九井「へいへい…」
蘭「(そうだ…さっきこっそり買ったこれでも試そうかな…効き目は遅いから怪しまれずに使えるだろうし)」
約束通りコーヒーを買ってくれて俺は一口だけ飲む。
九井「…なんか甘くね?」
蘭「そう?ミルクと砂糖を規定量入れただけだけど?気のせいじゃない?」
九井「それもそうか……」
蘭「(効き目が出たらどんな風になるかな…楽しみだ♡)」
九井「(なんでこんなに楽しそうにしてるんだ?何か怪しいな)」
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イザナ「戻ったか」
九井「…何で待ち構えてるんだ?」
イザナ「お前の部屋にカメラを設置させてもらった…もちろん拒否権はないからな」
蘭「わーお♡それは面白そ♡大将、録画機能付きなんだろ?」
イザナ「もちろんだ…じゃあ今夜も存分に楽しませろよ?」
次回へ続くーー
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作者です!
今回はまた書き直し事件が起こりました。
やっぱりスマホが古いからなのかな……
少し変なところがあっても許してください。
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