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※百合表現あり
純愛だよ。
まだ青い空の下、私は君の隣を歩く。
「勉強疲れたー!帰ったらダラダラしよー⋯」
私は、そうだねとだけ返した。
その返しが気に入らなかったのか、前を見ていた君の目は私に向けられる。
これは…少しだけ怒っている顔だ。
「もーそんな素っ気ない返ししないでよ!」
「…それとも、なんか考え事?」
「あははっ、大丈夫だよ。ごめんごめん…」
「あ!はぐらかした!ちゃんと言えっ!このーっ!」
馬鹿だな、君は。
言えるわけないじゃないか。
君の楽しそうな横顔に見惚れてただなんて。
「ねぇ」
気がつけば、君の顔が鼻の先にあった。
「…っえ、なんっ」
何してるの?と言おうとした瞬間、君のやわらかい唇が重なった。
顔が耳まで熱くなった。心臓も煩い。
唇と唇が離れた時、
君は頬を膨らませた。
「…こんな可愛い彼女放っておくなんて」
「馬鹿はどっちだよ。バーカ。」