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世界はいつかは終わる。
始まりがあれば終わりがある。
それが明日、、なのかもしれない、、
ザッザザ
『午前八時になりました。ニュースをお伝えします。
隕石が地球に接近しています!
1週間後には衝突する見込みです!
地下がある家は地下に避難してk――ピッ
「うさんくさっ、、っていうか、地下がある家なんかそうそうないだろ、、」
俺は朝食を食べながら、そんなことを呟いていた、、
「、、ま、どうせデマだろ」
そう言ってチャンネルを変えた俺の目に映ったのは、いつものニュースじゃなく、どこも同じ映像だった。
どこの局も、空のどこかを指さしてざわついてる。
ピロリン♪
スマホの通知音が鳴った。
【緊急連絡】本日より全学校を休校とします。不要不急の外出は控えてください。
「、、マジかよ」
急に静かになった部屋。
冷めかけたトーストを見つめてても、現実味がない。
本当に隕石が来るのか。
それとも、大げさに騒いでるだけなのか。
どっちにしても、確かめたくなった。
俺は玄関に向かい、スニーカーを履いた。
外に出ると、
空気がやけに澄んでいて、風の音だけが耳に残った。
人の声がしない。
いつもは車の音や通学する子どもの声でうるさいのに、
まるで世界ごと息をひそめているみたいだった。
「、、、ほんとに、終わるのかよ」
そう呟いて、俺はゆっくり歩き出した。