第2話
俺がいなくなってもいいと思っている理由。それは花咲病にかかる前に起こったあることがきっかけだった。
俺が花咲病にかかる数ヶ月前。SnowManのマネージャーが新しい人に変わった。
「初めまして。新しくSnowManのマネージャーとなりました○○です。」その人の顔に俺は見覚えがあった。それは、あのマネも同じようで、俺はミーティングが終わったあと、マネに、「書類保管室来てください」と言われた。
「何の用ですか?」俺は少し強気で言った。負けたくなかった…昔の俺を知ってる人に…
「やっぱり。陰キャで、オタクの佐久間じゃん笑相変わらずオタクなんだろ?アイドルのくせに何やってんだか笑」
変わんねぇな…こいつも。いつも俺を見下して、俺の事をいじめてきた。陰キャだから。オタクだから。気に食わないから。気持ち悪いから。そんな身勝手な理由だけで…俺の高校生活…いや、人生を狂わしたんだ。でも、今の俺があるのもこいつのおかげってのも一理ある。
「アイドルになれたのもお前のおかげだよ笑ありがとな」
「は?」
俺はこいつに虐められてから、自分を変えよう、みんなに注目を浴びるような陽キャみたいな人になろう。そう思ってジャニーズに入った。だからこいつがいなければ俺は今SnowManとして活動してることもない。そして…今の大事な人にも
「お前にいじめられたことが俺が変わるきっかけになったんだよ。だから今俺はこのSnowManっていう最高の舞台に立ててる。お前のおかげなんだよ」
「じゃ、その最高の舞台に立つお前を引きずり下ろしてやるよッ!」
「ウグッ!」咄嗟のことに反応出来ず、俺はあいつの蹴りをもろに食らってしまった。鍛えてるかと言って全然痛くない訳では無いから、結構辛い…
「ゲホッゴホッゴホッ…」
「ざまぁww足もおってやろうか?そしたら得意のアクロバットもみせれなくなるだろ?」
「そんなことして…バレたらッ…どうすんだよ笑」「バラしたらどうなるかわかってんだよな?俺に虐められた経験がある陰キャのお前なら分かんだろ?」
「ッ…あれだけは嫌だッ…!暴力とか、リンチとか、悪口とかそんなもんはまだ耐えれる…!でもあれは、俺の精神状態が崩壊するんだ…だからッ!」
「じゃバラすなよ?バラしたらアレやってお前殺すから。もしくはあれをメンバーにやっちゃおうかな笑」
俺のせいでメンバーを巻き込みたくない!その一心で俺は、こいつから毎日受ける、いじめという名の暴力に耐えていた。
でも、体が痛みに耐えられず、ダンスのキレやアクロのキレも悪くなった。そのせいで俺は
『佐久間くんのせいでなんか、ダンスにまとまりがなくなってる気がする…』
『正直佐久間くん劣ったような…』
『足引っ張ってない?』
ファンの子を失望させてしまった。ファンだけにとどまらず、
「佐久間?体調悪い?」
照にも心配されてしまった。みんなを守るために、迷惑書けないためにしていたことがかえって迷惑かけていることを知った。
「俺はSnowManにいらない存在なんだ」
毎日そんなことを思っていたら、俺に花が咲いて、この世からいなくなり、存在が消えるそんな都合のいい病気に。俺はかかった。
続く
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