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葵side
仕事帰り、疲れた体を無理矢理動かす。といっても今日は珍しく残業なしで終われた。早めに帰って紫さんの負担を減らそう。そう思っていたのに、下の方から声がして呼び止められた。
「おいそこのにんげん!!てんぼたんにごはんさんをけんっじょうするんだよ!!」
「,,,何いってるんやこのゆっくりは」
ムカつくセリフをムカつくどや顔で言ってくる茶髪のみつ編みをしたゆっくり。あまりの上から目線に思わず足を止めてしまった。
「なに?まりさの変異種?」
「てんぼたんはせかいいちかわいいてんししゃんなんだよ!だからごはんさんをけんっじょうするんだよ!!」
足に纏わり付いてめんどくさい。とりあえず家に持ち帰って、どうするか考えるか。今菓子パンしか持ってないし。
紫にはバレてないと思いたい。先程のゆっくりを鞄から取り出すと菓子パンの袋に必死で食らいついてた。脳ないんかこいつ。饅頭だしないか。
「ゆっくりしていってね!」
「取りあえずパン返せや」
「ふん、くしょどれーの癖にゆっくりぷれいすもけんっじょうするなんてやるわね」
「マジで何様やねん」
とりあえずパンを回収した。こいつが噛んでたと考えると少し嫌なのでさっさと開封したいが紫の夕飯が食べれなくなるので我慢する。
「くしょばばぁー!!!!かえしてね!!!!てんぼたんのごはんさんをゆっくりかえしてね!!!!」
「うっせぇな~。誰がクソババァだクソ饅頭」
「これでもくらうんだよ!!ぷくぅー!!!!」
頬?を膨らませこちらを睨んでくる。威嚇か攻撃のつもりだろうか。これで恐れるなんて饅頭共はどうなってんだか。
「ふふん、これがいやならけんっじょうすることをしゃっしゃとりっかいしてね」
話が通じず、かといって指示通りにするのも尺だったので、思いっきりデコピンしてやった。
「ゆぎゃあ!!!!」
「お、ふっとんだ」
「にゃんでこんにゃことするのぉ!!!!ゆっぐぢでぎないごどぢないでね!!!!ゆっぐぢざぜでね!!!!ざぜでね!!!!」
1発デコピンしただけで泣きじゃくってのたうちまわる。そこまで力を入れてないからか凹んだりせず赤くなるだけですんでいる。
さっきまでのやつが泣き叫び、のたうちまわるのを見ていると、妙な快感が出てきた。これはつまり、そういうことなのだろうか?
地下室に連れていき、ハムスターサイズのゲージに放り込んでおく。そろそろ戻らないと、夕飯を食べる時間が無くなってしまう。
「えーっと、名前なんだっけ」
「ゆっ!てんぼたんのすてきなにゃっまえをわすれるなんて、にんげんはとってもおばかさんだよ!!」
「てんぼたん、長いからてんさんでいいや。じゃ、飯はないけどまた明日、遊びに来るから早くその怪我治しておけよ」
笑顔でそう言い、地下室に鍵をかけた。