ラヴさんってG苦手なんだよ
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スフェside
あれから日が落ち、月が昇った。
それでも俺は、一向に寝付けない。
「壮大な戦い、したんだってね」
スフェ「…さっさと寝ろよ。」
俺より高い背で見つめてくるのは姉だった。
あの時もどんな時も守ってくれなかった姉だ。
スフェ「…姉さんにおやすみなんか言われたくないんだけど」
「え〜、じゃあ羊でも数えてなよ」
スフェ「無理、俺のこと何歳だと思ってんの?」
「俺にはまだ小学生のままに見えるなァ。」
スフェ「…どの口が言ってんだよ」
────クフレのクの字すら聞きたくないんだ。
正直言って、うるさくてたまらない。目障り。
────でもどこかラヴの血が見えて口をふさいでしまうから。
「あははッ、眠気でも起きた?」
その憎たらしい顔と声の、どこがラヴなんだって話だけど。
ラヴside
ラヴ「あ゙ぁぁぁぁぁぁぁ寝れなかったぁぁぁぁ…ぁ゙…」
芽詩「だと思った」
汰異怪「残念だったな、図星さ」
ラヴ「…何こいつら」
ラヴ「そんでさ、どーすんの?」
いつも通りの質をした髪をくるくるしながら話を振る。
汰異怪「いやぁね、聞けるだけ知り合いに聞いてみたんだよ」
芽詩「流石顔の広い汰異怪」
汰異怪「有力な情報はふたつ。」
汰異怪「神様と過去」
ラヴ「…なにそれ」
汰異怪「神様に頼るか、過去を変えるか。その手段しかないよ」
ラヴ「過去を変えるって色々やばくね?」
汰異怪「んそ。まぁこれは過去に経験済み」
芽詩「もしかしなくても奈々時代だったりする?」
汰異怪「奈々時代って何結構最近だってば(((」
芽詩「…あそっか」
汰異怪「大丈夫?((」
ラヴ「俺神様とかそういうの信じない派なんだけど」
汰異怪「亡霊がよく言うね(((」
ラヴ「それとこれは違う(??)」
汰異怪「んまぁ…神様にお願いする。それーか造夢開花。」
ラヴ「最終兵器槭」
芽詩「…いや、神様にどうやって会うの!?((」
汰異怪「…()」
芽詩「お手上げのご様子」
汰異怪「いや別にお手上げなんかじゃ…はいお手上げです申し訳ありません(((」
ラヴ「0秒で諦める汰異怪((」
『亡霊さ〜ん、呼んだ?』
優しい声が聞こえた。
…姿も何も見えないし、声はどうも途切れ途切れのようだ。
芽詩「アヨンデナイデスヤメテクダサイハアハハッハハハハハハハ(((((」
ラヴ「…これは夢だ、造夢開花(?)」
『あそーそー、造夢開花。知り合い?』
ラヴ「知り合いも何も毒かぶり三人組なんですわ(キャラ崩壊)」
『…でさ汰異怪くん(無視)』
汰異怪「あっはい」
芽詩「大丈夫…??」
ラヴ「テンション狂ったかもしんねぇ」
『お願い事って何?』
汰異怪「…え、えっと俺じゃなくてこっちの白野郎…」
『そっか?んーと…あ、ラヴくん。』
ラヴ「ラヴっす」
『…寿命の話かな?』
ラヴ「俺って亡霊なんだけどな」
芽詩「敬語使って?((」
ラヴ「どうやって使うんだよ!?((( (!?)」
『まぁまぁいいよ。…本当は消える時期なんだけど。』
『今生きていないと君はおかしくなっちゃうかもしれないね。』
ラヴ「…変なこと言うな。」
『君のお父さんと一緒だよ。』
『もしかしたら君も息子に殺されちゃうかもね。』
ラヴ「はぁ…?」
『まぁいいよ、叶えてあげるね。今回だけ。』
汰異怪「え、大丈夫なんですか…?」
『君は自分が死のうと思わない限り死なないよ』
『好きな時に消えなさい。』
ラヴ「…いや待って、一つ聞きたいことが…」
『天空って遠い…からさぁ…』
ラヴ「俺を殺した相手…」
『あ、それ?』
ラヴ「それだけでも聞かせてくれ…っ」
『んーそうだn────』
ラヴ「…あれ…」
汰異怪「いいところだったのに…」
芽詩「聞かせてくんないの、ほんとラヴって不幸だよね〜」
ラヴ「あ゙っ!?((」
芽詩「ははは、冗談。」
芽詩「お預けってことでしょ」
ラヴ「…そうだな。」
誰だったのか、なんの能力で叶えたのか。
ひとつも分からない。
でも分かったこと。
───俺はこの先も生きれるって、体が言ってるから。
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次回:最終話
話数ピッタリ気持ちいい(?)
マジでラヴさんには幸せになってほしいよ。
これでラヴさんが五期も六期も生きてるっていうことが決定したね(??)
おつぁろ〜んぬ!!!!
コメント
2件
スゥゥゥゥ⇗ 泣きそう…(?) 神ですね、神ですよね?