テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
九条音咲苗は幼少期から孤独を好んだ。
人の多い場所を嫌い、一人でいることを好んだ。
たとえ人に捨てられようと、見捨てられようとその心は傷一つつかなかった。
それには理由があった。
病気でもない。無理矢理でもない。ただ、生まれ持った性格。
「咲苗〜、果物食べないの?」
「アレルギーで、、」
「え、果物でアレルギーなんてあり得るの?」
そんな会話なんて何気ない日常だった。
他の人間が、ただのブリキの人形に見えた。
「君は特別な存在だ。その才能を、他人に生かしなさい。」幼少期に、言われたとされる記憶。
でも、自分の才能なんてたいしたものはなかった。
その人に言われたことが理解できなかった。
でも、その期待に応えようと思った。
それ必死に努力した。
でもそれが必ずしも裏切らないとは限らない。
「負けないんだ、絶対に。」咲苗はそう1人で呟き続けた。
15歳となった今でも。
「まつり〜!放課後空いてるでしょ?というかイラスト終わった?」咲苗は放課後に幼馴染の永瀬まつりの教室へ行った。
「あ、咲苗!空いてる!イラスト、、終わらないよ〜!咲苗助けてぇ〜!」まつりは咲苗に泣きついた。
「そう。どこに手こずってるの?」
咲苗は、一言で表すとこう。
たまにキツくて酷いけど、どうしようもない時は頼らせてくれる人。
コメント
1件
うわあ、第2話も良いですね…。九条音咲苗の“孤独を好む”って、ただの人間嫌いじゃなくて「他人がブリキの人形に見える」っていう感覚の描写がすごく刺さりました。幼少期に「特別な存在だ」と言われて、それに応えようともがき続けてるのが切ない。でも、そんな彼女がまつりの頼みを断らずに「助けるか」って動くところに、ちゃんと優しさが滲んでて。このヒリヒリした距離感、めちゃくちゃ好きです。続きが気になる!
煙
108
284
はるねこ
733