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rt side
お風呂場にて
俺は聞いたよ
ちゃんと
この耳で
《ここに来れたのも本当雨様様なんだよなぁ…》
って。
何故此処に来れた事がいいのか?
好意として読み取って、 勝手に期待をしている自分がいる
我ながら最低な男だ。
シャワーをさっと浴びる
キヨくんがプライベートで家にいるなんて
もう早々ない事なのだ
この時間を噛み締めたい一心で
風呂場のドアを開けてパッと着替える
そしてキヨ君が待っている リビングへ行った
『…キヨくん?』
返事はなかった
キヨくんの頭が出ているソファの近くに寄ってみると
すーすー、とソファの端に座り、寝ている好きな人がいた。
『かっこいいけど、 かわいい…』
思わず口にした言葉に驚く
『俺流石にやば….』
まぁ、キヨくん寝てるし気付くわけでもないしね
…ちょっとだけ、意地悪したくなっちゃったんだよ
俺はキヨくんの隣に座って
キヨくんに寄りかかってみる
意外にも起きないキヨくんに俺は調子に乗ってしまって
キヨくんの頬に、 軽くキスをした。
目を開くと、合うはずのない目と目が合った
『_____レトさん?ごめん』
俺、起きてた。
はっ、と我に帰る
先程の事があったから期待が溢れて、
この甘ったるい気持ちに当てられて、周りが見えていなかった
最悪だ、俺は一線を超えてしまった
キヨくんは俺の事を“友達”として好きなのだ
その友達にキスなんてされたら…
こんなの絶交されるに決まっている。
バレなきゃ良いという軽率な気持ちでやったのを後悔した。
『____ぁ、ごめん、キヨくん…』
『わすれて、おねがい、ごめんなさい』
鼻の奥がツンとする
自業自得なのに泣くのか?
キヨくんの事を見れなくて
ソファに目を伏せることしか出来なかった
あららキヨさん起きてたんだって
25/3/11 修正