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くらげねこ。※スランプ
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天日干し
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久しぶりの投稿失礼します🙇♀️
設定¦学園パロ
💛···▸後輩
💜···▸先輩
(※)
・ご本人様には一切関係ございません。
・長め。(かも)
苦手な方はスクロール❌
お好きな方は是非ご覧下さい。
↓↓↓
[3話]
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深澤side
ーーある日の放課後。
深澤は帰ろうと廊下に出ると、
担任の教師に引き止められた。
何かと思えば、
「これを職員室に運んでほしい」とのこと。
しかも、かなり重そうなダンボール。
深澤は嫌々その件を受け入れた。
💜(……くそ重い…っ)
ずしり、と重い重力を感じる。
じわじわと広がる肩の痛みに耐えながら、
深澤は職員室へと向かった。
◇◆◇◆◇
一年生の廊下を通る。
出来れば通りたくはないけど、職員室への近道はここしかない。
岩本に会いませんように。と心の中で呟く。
───そう思った矢先。
角を曲がったとこで聞き慣れた声を聞く。
💛「あ、深澤先輩」
💜「……げっ!!」
思わず本音が漏れる。
なんで会いたくないって思った時に現れるんだよ。
深澤は岩本を無視して、その横を素通りする。
💛「……」
💜「……」
ダンボールを持ち直して、歩き出す。
───かつ、かつ。
後ろから同じ歩幅の足音がついてくる。
💜「……なんで着いてくるだよ!?」
💛「いや、先輩一人じゃ危なそうなんで」
💜「子供扱いすんな!」
💛「ただの暇つぶしです」
💜「……」
────────────
────────
結局───
深澤の隣には、岩本がいる。
二人並んで歩く。
しばらくは、特に何も話さなかった。
聞こえるのは、二人の足音と、周りの雑音。
そんな沈黙を最初に破ったのは
岩本だった。
💛「先輩」
💜「ん?」
💛「先輩は好きな人いますか?」
💜「……は???」
あまりにも突然な質問だった。
深澤は思わず足を緩める。
無意識に小さくなる歩幅。
💛「いないんですか?モテるくせに」
💜「それは関係ないだろ」
💜「…別に、気になる子はいない」
淡々とした口調を意識しながら、
深澤は遅くなった足を再び早めた。
時々、隣を歩く岩本を横目に見る。
すると───。
💛「じゃあ、どうしたら好きになりますか?」
💜「……」
また予想してない質問。
深澤は目を瞬かせる。
一体何を知りたいのか。
岩本は急かす事なく、深澤の返事を待ってる。
💜「そんなの……」
💜「”すき”って二文字だけで十分だろ」
深澤は少し考える素振りを見せると、
それが当たり前と言うかのような
淡々とした口調で口を開いた。
💛「ふーん。」
💜「な、なんだよ……!」
💛「単純すぎますね」
💜「うるさいな!!」
深澤の声だけが、やけに廊下に響いた。
岩本は何も反応しない。
ただ、少しご機嫌そうな雰囲気を纏って、
それ以来岩本は口を開かなかった。
やがて二人は、職員室へと続く階段まで辿り着いた。
深澤は足元へ視線を落とした。
重い荷物を持ちながら降りるのは、少し不安が残るが、岩本に助けを求める訳でもなく。
一段、二段、と足を進める。
すると。
さっきまで静かだった岩本がふと口を開いた。
💛「先輩」
💜「ん?」
深澤は無意識に足元から視線を外した。
そして隣の岩本を見る。
すると。
岩本はいつもと変わらない表情で───
💛「……”すき”やき、食べたい」
💜「は?」
岩本は何も無かったかの様な顔をしている。
まるで、今の言葉になにも意味は無いみたいに。
深澤は何一つ理解出来なくて、
ただひたすらに困惑する。
💜「お前、急に何言って───」
その時だった。
一歩踏み出した足が、
階段の端を上手く捉えてなかった。
💜「……っ!!」
身体が大きく傾く。
腕の中のダンボールがずれた。
そして───
一瞬、深澤の身体は宙に投げ出される。
ゴツンッ。
酷く鈍い音が、階段に響いた。
その直後。
やたらと周りが騒がしくなったのが分かった。
でも、誰が何を言ってるかなんて分からなくて
深澤の意識は、真っ白になった───。
◇◆◇◆◇
💜「……っん…」
目を開ける。
どこで見たか思い出せない天井が視界に映る。
深澤はゆっくりと重い上半身を起こす。
そこでやっと、
ここが保健室のベッドだと気づいた。
💜「……」
なんでここにいるんだ?
どうやって来たんだ?
まず、何が起きたんだ?
深澤の中で疑問が溢れて止まらない。
さっきの出来事を思い返す───。
💜「………あ」
全てを思い出す。
そして、深澤は頭を抱えた。
倒れたんだ。
その事実を受け入れたくない。
だって───
💜「よりによって、大勢の前で……」
それが、なにより最悪だった。
あんな大勢の前で恥をかくなんて。
きっと照に馬鹿にされる。
馬鹿にしてくる岩本が簡単に想像できる。
💜「全部、照のせいだ……!!!」
保健室に深澤の声が響く。
その時だった。
背後に、人のいる気配がした。
深澤はふと振り返る。
すると、そこには────
💜「え……照…?」
岩本がいた。
深澤が寝ていたベッドの隣、もう一つのベッドで毛布に包まっていた。
💜「なんでお前が寝てんの……?」
そっと岩本の顔を覗き込む。
確かに寝てる。
完全に無防備。
すると。
深澤の瞳が怪しげに揺れた。
これは最高なシチュエーションだ。
💜(これはチャンス……)
───仕返しをしてやる。
◇◆◇◆◇
岩本を起こさないように、そっと近づく。
すぅ、と小さい寝息が聞こえる。
深澤の手にはマーカーペン。
岩本はこれから何が起こるのかも知らずに静かに眠っている。
💜「……お前も恥かかせてやる」
深澤は持っているマーカーペンを構える。
そして───
ゆっくりと岩本の頬を目掛けて進んで行く。
あと少し。
あと少しでペンの先端が肌につくが……。
実際はそう上手くいかない。
︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎
くるっと岩本は寝返りを打つ。
💜「あ……!」
深澤は小さく声を上げる。
でも、これくらい何て事ない。
切り替えて、また独りでに妙な緊張感を漂わす。
だが───
……くるっ。
また寝返りを打つ。
💜(…っ!!こうなったら……)
かっとなった深澤は、咄嗟に岩本の上に跨る。
これでもう寝返りは打てないだろう。
「さすが俺」と一人で胸を張る。
そして、岩本の頬に手を添える。
💜「覚悟しろ…!」
抑えた声でそう呟く。
眠ったままの岩本を見下ろす。
そして、手にあるペンをまた握り直す。
💜「……」
ペン先が、岩本の顔に近づく。
触れるか触れないか……。
そんな微妙な位置まで辿り着いた。
あとほんの少し───
けれど、そのあと少しを迎える前に
岩本の瞼がピクリと動いた。
深澤の手が止まる。
💛「……ん」
💜「………っ!?!」
寝起きでまだ開ききってない瞳が、
上にいる深澤を映す。
そして、岩本の視線は深澤から少しズレて、
その手にあるマーカーペンへ移る。
💛「深澤先輩……」
💛「何してるんですか?」
岩本の声が、今度ははっきりと耳に響いた。
💜「これは……っ違うから……!!」
深澤は素早くペンを隠そうとするが、
岩本の手によってそのペンは奪われてしまった。
💜「……うわっ、!」
起き上がった岩本は、深澤の肩を強く押した。
───どさっ。
深澤の身体はベッドへと崩れ落ちた。
次は岩本が上から見下ろしてくる。
💛「先輩のしようとした事、俺もしますよ?」
💜「……っ…!!」
深澤は素早くベッドから降りようとしたが、
岩本がその逃げ場を塞ぐように距離を詰める。
💜「おい……近いっ……!」
💛「動かないでください」
岩本はくるりと指先でペンを回した。
そのペンの先が、嫌でも目に入る。
深澤は思わず視線を逸らした。
💛「……」
沈黙が落ちたと思ったその時───
岩本の手が、深澤の頬に伸びる。
そして、気まずそうに逸らした視線を、
再び強制的に合わせられる。
💜(まずい……!!)
これから何をされるか察した深澤は、
ぎゅっと強く目を瞑った。
そしてついに───
ペン先が深澤の頬に触れた。
冷たい感触が、肌を滑る。
なにか文字を書かれてる。
💜「っっ……!!!」
💛「ふっ。変な顔」
💜「あー!もうっ、本当に最低!!」
深澤は岩本を思い切り押し退けると、
ベッドから飛び降りて、
慌ただしく保健室を出て行った。
💛「……」
────────────
────────
💙「……それで、仕返しされたと」
💜「しかも油性だから落ちないし!!」
教室に戻るなり、深澤は渡辺にさっきまでの出来事を洗いざらい吐き出した。
そして、岩本へのイライラを全てぶつけた。
💜「……”嘘つき”ってなんだよ」
鏡に映る深澤の頬には、
”嘘つき”と殴り書きで書かれていた。
渡辺は「へぇ…」と意味深に目を細めた。
💙「……でもちゃんとお礼は言っとけよ」
渡辺がそう言った瞬間、
深澤の眉間に皺が寄った。
💜「はぁ!?なんで俺が……?!」
思わず声が大きくなる。
💙「だって保健室まで運んでもらったんだろ?」
💙「その後輩に」
渡辺は頬杖をつきながら、呆れたように言う。
その言葉を聞いて、深澤は固まった。
あの照が…?俺を運んだ??
あまりに信じ難い事実だが、
渡辺が嘘をついてるようには思えなかった。
だが───
💜「……誰がお礼なんか言うもんか!!」
その声が、教室に響いた。
渡辺は呆れたように肩をすくめる。
そして、
深澤の頬に書かれた───
「嘘つき」って文字を二度見する。
💙(確かに嘘つきではあるか……)
この言葉の意味は、深澤には伝わなかった。
ただ、渡辺だけが岩本の本音を理解することが出来た。
なんで「すきやき、食べたい」なんて言ったのか。
なんで「嘘つき」って書いたのか。
💙(岩本も大変だな……)
この二人は、また交わらない。
すぐそこにあるはずの距離も。
不器用な態度も。
全てを理解するには、まだ時間が必要だった。
つづく。
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コメント
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好き…って言いたかったんでしょうね、!! 頼むから交わってほしい… ほんとに大好きです! 次回も無理せず待ってます!
意地悪でツンツンな💛もいいなぁ😚 “すき”焼き食べたいって…🤣 表現方法が独特🤭
第3話、読みました!深澤先輩と岩本後輩の絶妙な距離感がたまらなかったです。「好きな人いますか?」からの「すきやき食べたい」って…もう、岩本くんの不器用な気持ちがじわじわ伝わってきて胸がぎゅっとなりました。保健室でのペンでの落書き合戦も、子供っぽいけどお互いしかできない特別なやり取りって感じで微笑ましかったです。渡辺くんが「嘘つき」の真意に気づいてるのがまた切ない…次どうなるのか気になります!