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この辺りは他に誰もいないから、みんな久しぶりの再会にテンションが上がって、にぎやかに騒いでいる。こうしてじっくり見ると、30歳をとっくに過ぎた私達は、高校時代と比べて見た目に時の流れを感じてしまう。


こんなだったっけ? みたいな人もいて。

そんな中で、龍聖君と碧は本当にいつまでも輝いている。

特に龍聖君は大人のセクシーさも持ち合わせているのに、まだまだ若々しくて、眩しいくらいに素敵だ。


そういう私は……どうなんだろう?

全然変わらないと言われるのは、果たして褒め言葉なのだろうか?

少しは大人なレディーになれているのか、聞いてみたいけれど……やはり怖くて聞けない。


「ねえ、碧。絵麻ちゃんはつわりひどいんだよね? つらいよね、大丈夫なの?」


「うん。だから、今は実家に帰ってるよ」


碧も……もうすぐパパになる。

私に続いて、絵麻ちゃんもママになるんだ。


結婚はまだみたいだけれど、いつか必ず籍は入れると碧は言っていた。


「龍聖も碧もパパになるなんてさ。なんか信じられないよな」


仲間の言葉にみんなうなづく。


「何でだよ! 俺達がパパでなんで悪い?」


「何でって……そう言われるとわかんないけどさ。でも、お前ら、2人ともバスケ部のマネージャーと結ばれてズルいっていうの。俺は絵麻ちゃんの大ファンだったのにさ」


「僕は、琴音先輩のファン……でした」


「まあ、結果的にはそうかも知れないけど、それは……仕方ないっていうか」


碧が困り顔で答えた。


「まあいいじゃん。バスケ部の可愛いマネージャーの2人が幸せなら」


仲間の1人が言ってくれた言葉、何だかとっても嬉しい。

「そうだよ。琴音ちゃんも絵麻ちゃんもお母さんになるんだから応援するよ。赤ちゃん産まれたら抱かせて」


「うん、荒井君は子どもが大好きで保育士さんになったんだもんね。ぜひ抱っこしてあげてね」

とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~

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