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地雷少女達の愛は重い ~助けたヤンデレ量産系巨乳美少女達にストーキングされて人生詰んだ件~
第60話 - 第60話 確かに隠れ家的なカフェを見つけるとテンションが上がるけれど……。
27
2,033文字
2026年09月13日
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ゆずき
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パパ活の際はカフェやラウンジで顔合わせをしてからデートへと向かうと聞いたことがある。メニュー表の表紙に記載されているお店の名前を検索すると、案の定、このお店はパパ活の顔合わせによく使われているようだ。
入り口は狭く、地下なので外から男女で会っている姿を見られることは無い。それにおしゃれな内装なので女の子が嫌がることも無いだろう。考えてみると、密会をするには良い条件が整っている。まあ、俺はパパ活には興味がないし、美味しいコーヒーを飲むことが出来ればどうでも良いのだが――。
メニューをパラパラとめくると絶妙な焼き加減のフレンチトーストの写真が沢山ある。ブルーベリーソースにキャラメルソース、バニラアイスなど、どれも美味しそうなトッピングばかりだ。
そんなメニュー表の端に目を落とすと、ランチセットという文字が書かれていた。フレンチトーストとコーヒー、更にスープかサラダを選択できるようだ。時計を見ると、今注文をすればギリギリ間に合う。これはきっと、神様が俺にランチセットを頼めと示しているに違いない。
俺は店員さんを呼びランチセットを注文する。スープセットで、スープの種類はクラムチャウダーだ。店員さんはランチセットの注文時間がギリギリにも関わらず快く注文を受けてくれた。
注文を済ませ再び店内を見渡す。女性同士で来ている客や、俺と同じように一人で来ている客もちらほらいるが、やはりほとんどがパパ活の顔合わせのようだ。そんな中、少し離れた斜め前の席に目を引く女性がいた。
アッシュゴールドのストレートヘアーに白いニットのトップス――決してもこもこではなく、むしろ身体のラインがくっきりと浮かび上がっており、斜め後ろからしか見えないが相当に豊満であることがうかがえる。その横顔は整っており――遠目ではあるが……見間違えるわけがない……マイだ……。
そしてマイと丸机を挟んだ向かい側には、白髪交じりで髭を生やした男性が座っていた。年齢は……恐らく40台後半~50台前半だろう。男性は険しい表情を浮かべている……まさか、マイが父親と同じくらい年齢が離れた男性に、パパ活を持ち掛けているのだろうか……?
申し訳ないと思いつつ耳を澄ませてみるが、周りの声にかき消されて会話は聞こえない……。ただ、男性は一向に表情が険しいままだ。マイの事が気に入らないのだろうか?
そんなことをしている内に、注文したメニューが届く。しかし俺は彼女達から目が離せないでいた。食事をしながらチラチラと彼女達の方を見る。その時、男性が立ち上がると同時にマイの腕を掴んで出口へと向かった。男性がカードで会計を済ませる……彼の使用しているカード、有名なカード会社のブラックカードじゃねぇか!
マイのやつ、相当なお金持ちを相手にパパ活を仕掛けたのだろう。ただ、あの様子だとマイはあの男性に乱暴をされかねない。俺は半分近くの食事を残し、素早く会計を済ませてマイの後を追った。階段を駆け上がり地上へと出て左右を見渡すが、あの男性とマイの姿は見えない。
こんな一瞬で姿を消すことなど出来ないだろう。そう考えつつ新宿三丁目方面に歩こうとした所、今出てきたカフェの並びに裏道があった。その裏道を除くと、頬を抑えながら涙を流すマイがいた。
「マイちゃん……どうしたんだい?」
「……なんで……ユウト君が……?」
涙を拭おうとマイの頬に手を当てると、マイは俺の手を払い、溢れ出す涙を腕で何度も拭う。
「……もう……大丈夫……だから……。」
何度もしゃくりながら、途切れ途切れに言葉を紡ぐ。マイの真っ白い肌が左頬だけ真っ赤になっていた。先程の男性に叩かれたのだろうか?
「大丈夫な分け無いだろ。」
俺はマイの両肩に手を置いて、俯いたマイの顔を覗き込む。マイの泣き顔はまるで、悔しさを抑えきれなかった小学生のように幼く見えた。
「……本当に……大丈夫……だから……。」
「じゃあ、せめてこれを使って。」
俺はポケットからハンカチを取り出してマイに渡す。マイは少し躊躇したが、無理やりマイの手にハンカチを握らせると、マイはハンカチで両目を覆った。俺は薄暗い裏通りで、彼女が泣き止むのを暫くの間待つのだった。
◆◆◆◆
「もう……大丈夫……。」
マイは暫くして、顔を上げてハンカチを俺に返す。マイが強く握りしめていたためか、しわしわになっていた。更に涙を吸ったためか、マイに渡した時よりも少し重たい気がする。まあ、このハンカチも美少女に使われて本望だろう。
「金が必要なのか?」
「別に……お金が必要なわけじゃない……。」
マイはバツが悪そうに目を逸らしながら、途切れ途切れに言葉を話す。
「私とパパの問題だから……ユウト君には……関係ないよ……。」
マイの口から一番聞きたくない言葉が出て来てしまった……。パパ……つまり、マイの事を支援してくれる人……。マイは先程の男性から支援を受けているという事だ。恐らく見返りは……想像に容易いだろう……。
コメント
1件
うわあ…第60話、すごく重くて切ない回だったね。 主人公が偶然見つけたカフェの秘密の空気感から、まさかマイちゃんがパパ活相手と会ってる場面に出くわすなんて…。 裏通りで泣いてるマイちゃんの「大丈夫」が全然「大丈夫」じゃなくて、胸が締め付けられたよ。 「パパの問題だから関係ない」って言われた主人公の気持ち、すごくわかる…。 この二人の距離感、これからどう変わっていくんだろう。続きが気になりすぎるよ🥀