亮平💚『おっ邪魔します♡今日からお世話になります。蓮、、、亮平って呼んでね♡』
朝から頭痛い・・・なんて事言ったんだ俺は。
翔太くんだけでも手一杯なのに。しかも翔太くんは仕事で不在だし。
亮平💚『蓮ちょっとここに座って』
蓮 🖤『俺の家ですけどねココ。そんなに偉そうにしないでくれる』
〝小さい男ね〟なんてイラつく事を言ってきた。1日目から仲良く出来そうにないんだけど。
亮平💚『この度は、お招き頂きありがとう。3人仲良くいつまでも暮らすために俺も色々と考えてきたの』
蓮 🖤『ほぅ・・・まぁ聞いてあげてもイイけど』
亮平💚『一つ、セックスは平等に』
蓮 🖤『ブッハッ//ゴホッゴホッ』
亮平💚『大丈夫?汚いわねコーヒー吐き出さないでよ。ほら、口拭いて』
おお〜、怖い怖い。一つ目から何言ってんだコイツ。
蓮 🖤『それ以上の爆弾抱えてるならもう聞きたくないんだけど』
亮平💚『一つ・・・』
おおぅ無視だ、無視。やっぱり仲良く出来そうにない。
亮平💚『ねぇ聞いてる?』
蓮 🖤『あぁごめん自然と耳が塞がってた。もう一回お願い』
亮平💚『一つセック・・・』
蓮 🖤『その次からで💢』
亮平💚『なんか仲良く出来そうにない』
蓮 🖤『はい同じく』
一、セックスは平等に →ふざけるな💢
一、寝床は曜日で交互に→話にならない
一、翔太を泣かせたら許さないから→そのままお返しします
頭痛い・・・
蓮 🖤『あのさ、これお試しだからね?ここまでしなきゃならないの?第一まだ認めてないけど翔太とセックス』
これだけは譲れない。そんな事あっていいはずがないだろう。
亮平💚『じゃ翔太が帰ったら、どうしたいのか聞いてみて、その辺はまた話し合いましょ』
2人並んでキッチンに立つ。阿部ちゃんは料理が苦手。まぁ、翔太くんよりは役に立つ。
亮平💚『手際いいのね。料理男子って素敵♡相変わらずカッコいい蓮』
蓮 🖤『そこの野菜とってくれる・・ありがとう』
亮平💚『ねぇちょっとだけ味見したい・・・だめ?』
蓮 🖤『しょうがないね、全く・・・誰かさんとそっくりほらあーん』
視線を感じてリビング扉の方を見ると物陰に隠れているつもりの翔太くんと目が合った。
蓮 🖤『翔太くんおかえり。どうしたの?』
何だか様子がおかしい・・・挨拶もそこそこに寝室に消えて行った。
蓮 🖤『どうしたのかな?阿部ちゃんちょっと見て来てくれる。ちょっと手が離せない』
阿部ちゃんは〝OK任せて〟と言うと手に持っていたタオルをブンブン振り回しながら寝室の戸を叩いている。阿部ちゃんからすると楽しい同棲初日でウキウキ気分になるのも分からなくはない。
亮平 side
相変わらず蓮は頭が固い。どうしたって翔太を独り占めしたいみたい。俺の提案を受け入れる気はなさそう。まぁ翔太次第でいくらでもひっくり返るだろうけど。
亮平💚『翔太入るよ・・・どうしたの?仕事嫌なことでもあった?』
翔太は布団の中に潜ったまま出て来ない。
亮平💚『蓮も心配してるよ。2人でね夕食作ってたんだよ。俺も1人で作れるように、蓮に教わらなきゃね。出てきて顔見せてよ・・・翔太』
浮上してきた翔太は泣いている。なんかまずい事言ったかしら?
翔太💙『・・・ご飯いらない』
またゴソゴソと下に潜ってしまった。何度か声をかけるが全く出て来てくれない。
キッチンに行き蓮に話すと〝俺が話してみるね〟と言って選手交代となった。俺はグツグツと煮立つ鍋の番をする。
蓮 side
寝室に行くと潜ったままの翔太くんが丸まって泣いている。鼻水を啜る音がする。ベットに座って翔太くんに話しかける。
蓮 🖤『花粉症の季節はもう終わったみたいだけど?翔太どうしたの?困り事?それとも・・・おわっあっ』
いきなり飛びつかれて後ろに倒れ込んだ。顔がぐちゃぐちゃの翔太くんが頬を掴むと、いきなり唇を奪った。〝相変わらず不細工だよ〟そう言うと胸を叩かれる。男の子の力で殴られれば翔太くんと言えども痛い。
蓮 🖤『痛いよ翔太やめて。どうした?』
翔太💙『何でもない』
何でもない事はないだろと言いたかったが今は言わないほうが良さそうだ。首にしがみ付いて離れない。
蓮 🖤『ご飯がまだなんだ。離してくれない?』
翔太💙『やだ』
困ったな・・・そのまま抱き上げてリビングに連れて行く。
亮平💚『何?』
蓮 🖤『離れない・・・くっ付いちゃったみたい』
亮平💚『まぁ甘えん坊さんだこと』
阿部ちゃんが一瞬悲しい顔をした。
翔太くんを抱えながら夕飯の支度をする。阿部ちゃんに指示を出しながら何とか出来上がった。
どうしたっていうんだよ。
少しは元気になるかもと思って阿部ちゃんとお風呂入っておいでと言うとやっと俺から離れて脱衣場へと向かった。
2人楽しそうな声が漏れ聞こえてきた。長いこと2人で入っている。お風呂から上がると2人で髪の毛を乾かし合って楽しそうだ。2人とも笑顔になって良かった。
蓮 🖤『俺もお風呂入ってくるから、夕飯もう少し待ってて』
脱衣場で服を脱いでいると、洋服を引っ張られた。
蓮 🖤『どうした?』
翔太💙『俺も入る』
蓮 🖤『今入ったでしょ?』
無言で服を脱ぎ出した。今日は誰彼無視される日らしい。
阿部ちゃんに一言断りを入れて、2人でお風呂に入る。〝俺が洗う〟と言って聞かないので好きなようにさせた。湯船に浸かると、翔太くんは顔が真っ赤だ。
蓮 🖤『翔太、顔が真っ赤だもう上がりなさい』
翔太💙『嫌だ。もっと蓮といたい』
蓮 🖤『気持ちは嬉しいけど、のぼせちゃうよ』
何だか情緒不安定だ。また泣き出した。
翔太💙『俺と一緒に居たくないの?亮平と居たいの?2人でいる時の方が楽しそうだ』
蓮 🖤『仲良くするに越した事ないだろう?翔太だってそうして欲しいって言ったよね』
翔太💙『見てると胸が・・苦しく・・な・・る・・・』
蓮 🖤『翔太?翔太!』
もうだから、上がれって言ったじゃないか。裸のままバスタオルに包むと、リビングに連れて行く。
阿部ちゃんはスキンケア中だ。
蓮 🖤『ごめんなんか団扇とか・・・ないよね?翔太くんのばせちゃって』
阿部ちゃんが携帯の扇風機を出して、俺は料理本で翔太くんを仰いだ。阿部ちゃんと目が合って2人で笑った。
亮平💚『飛んだお姫様だ』
翔太💙『んっ・・・なんで2人して笑ってるの』
亮平💚『何でもない、翔太姫が可愛いって話』
蓮 🖤『そうおてんば姫がね可愛いって話してた』
翔太💙『俺男の子だ。ちゃんとついてるぞ!ほら』
蓮 🖤『やめなさい翔太💢出さないの』
亮平💚『あらっもう一回見せて』
蓮 🖤『阿部やめろ』
翔太💙『ふふっバカじゃないの////』
蓮・亮平『お前が言うなよ』
きっとこれでいいんだ。翔太くんが幸せならそれでいい。正直、阿部ちゃんに遠慮している自分がいる。
見ていられないんだ。翔太くんが阿部ちゃんとイチャイチャしている姿なんて。
だから自分から言ってしまう・・・
蓮 🖤『翔太くん、今日は阿部ちゃんと寝てね。俺は明日朝早いから』
午前中仕事があるのは本当。ただ出かけるのは10時くらいからでいい。こんな生活続けられるはずがない。俺のためのリハビリの期間なのかもしれない・・・翔太くんが傍に居なくても生きていけるように・・・。
キングベットは2人に譲って俺はソファーで寝る。涙が止まらない。苦しい・・・早く・・一人になりたい。
翔太💙『蓮・・・大丈夫?』
やばい・・・慌てて涙を拭った。翔太くんには見られたくない。
蓮 🖤『どうした?俺は大丈夫だよ』
翔太💙『俺と寝なくて蓮は平気なの?』
蓮 🖤『平気じゃないよ。でも交代で寝ようって決めたんだよ。阿部ちゃん待ってるから早く行きなさい』
翔太くんには楽しく過ごして欲しい。愛する翔太くんを幸せに導くことが俺に課せられた贖罪なんだろう。
翔太くんが俺のことを許しても、俺自身が許せないんだ。翔太くんを束縛した自分が、あんな裏切りをしてしまっただなんて。俺に翔太くんの傍にいる資格があるだろうか・・・
コメント
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楽しみにしてます。ありがとうございます。 もし、万が一、タイミングが来るなら、🖤💙💚っていう3連つながりがあったらいいなぁなんて思っちゃいます。しょっぴー前も後ろも攻められてぐっちゃぐちゃになったら喘ぐ。(私が)
えー、しょっぴー💙かわいいー キングサイズなんだから3人で寝なよ🤣🤣🤣