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「仕方がないな。」
『ん?』
首を傾げた俺に向かって、フランスは少し悪戯げに、何故か寂しげに笑いかけた。
「応援してやるよ、お前の恋。」
『こ……!?』
恋なわけねぇだろっ…
何言ってんだ変態クソ髭…
フランスは揶揄い気味に微笑み、首を傾げる。
「違うの?」
そんな面と向かって聞かれると、そうかもしれないと思ってしまう。
俺は…アルフレッドに…?
『違ぇっ…くわない…かも…しれなくは…』
「どっちだよ。」
「ハッキリしなきゃアメリカも困るよ?」
どっちなんだろう。
自分の中でも答えが出ない。
「何の話だい?」
『えっ…』
『何の話だい?』
「えっ…」
フランスとイギリスがコソコソと何かを話していて、どうしようもなく気になってしまった。
今は冷たくしなければならないが、仕方がなくだ。
「イギリスがお前のことすk…」
ムグッ
『イギリスが?なんだい?』
「…お前のことなんか大っ嫌いって話してたんだよっ…」
「アメリカの…ばかっ…」
ダダッ
「あーあ、逃げちゃった。」
今、イギリスは何て…?
大っ嫌いって…言ったのか…
『俺のことが…嫌い…?』
ダダッ
「あー…」
「似たもの同士だな本当…」
「馬鹿馬鹿しい…」
『イギリスの…ばかっ…』
『にほ…日本〜…』
靴のまま入りそうになるが、急いで靴を脱いで日本の家に上がる。
「どうかされましたか?」
突然のことでパニックになった俺は、単刀直入に話し始めた。
『イギリスが…俺のこと大っ嫌いって…』
「おやおや…」
「詳しくお話を聞いても?」
俺は日本に全てを話した。
すると、慰めてくれるどころか、日本はクスッと笑った。
『何がおかしいんだぞ…』
「ふふっ…」
俺をを嘲笑うなんて日本のすることじゃない。
日本の意図がわからず、首を傾げた。
「いえ…」
「いいじゃないですか。」
「春ですねぇ。」
「良い題材になります。」
日本は遠く彼方の空を眺めて呟いた。
俺はその意味がわからず、同じように空を見あげてみる。
題材って…なんだろうか。
空は青く、強い日差しが縁側に差し込んだ。
サクラはもう青々とした葉を生やしている。
『今は夏なんだぞ。』
「いずれ分かりますよ。」
日本は少し悪戯げに、そして嬉しそうに微笑む。
日本はこういう所があるから、面白い。
でも、今回はそこじゃない。
真実を話してくれない日本に、俺は少し不満を漏らす。
『日本は意地悪なんだぞ…』
「そうですね。」
同意されると何も言い返せない。
やはり、日本は不思議な人だ。
でも、今はそんな日本が1番頼もしい。
もちろん、友人的な意味でだ。
『そうかい。』
納得はしていない。
けれど、日本の顔を見ていると、いつかそんな時が来るのだと信じられる気がする。
そして、いつかはイギリスと…
『じゃあその時を待つことにするよ。』
「気長に待ちましょう。」
「数百年くらいは。」
数百年か…
気長に待つほどの長さじゃないような…
『爺さんになってしまうんだぞ。』
200歳少しの俺からしたら、数百年は相当のものなんだ。
そんな悠長なこと言ってられるわけがない。
「おや、私は2685歳の爺ですよ。」
「私からしたら、長くもなんともありません。」
微笑みながらそんなことを言う日本が少し怖くなり、冗談ということにする。
そういえば中国は4000…とか言ってたっけな。
『Japanesejokeってやつかい?』
「…そういうことにしておきますか。」
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