※ 治侑
泣き虫ツム出てきます(?)
start⇒
━━━━━━━━━━━━━━━
ほんで翌日、朝。
今日は土曜日なので学校がない日。
そして、俺が治に告白する日…でもある。
俺は緊張してるのか昨日から今日の告白のことをずっと考えとって全然寝れなかった。
気づいた時にはあっという間に日が昇っとった。
窓の隙間から入る光がキラキラとしていて眩しい。
「ん〜 、はぁ。 起きるかぁ。」
俺は重い身体をゆっくりと起こして梯子をおりた。
「お、ツムおはよぉさん。なんや、今日は起きるのいつもより早いな」
俺より一足先に起きていた治が朝ごはんを作りながら話しかけてきた。
「サムおはよぉ。腹減ったぁ。」
「もうすぐでできるからちょお待っとれ笑
それにしてもツムの頭寝癖ヤバいで。鳥の巣やん笑」
「んぇ?」
寝癖?寝癖なんかいつものことやしいちいち言わんでええわ。え?鳥の巣?そんなん知らん。どうでもええ。
それよりも俺は今日、お前に告白するという試練があるからそれどころじゃないねん!
そう思いながら俺はソファにドカッと思いっきし座った。
「はぁ……。」
サムが朝食を作り終わるのにはまだ時間がかかりそうなので机の上にあるリモコンを取ってテレビをつけた。
特に面白くないニュースをぼーっと眺める。
暇やなぁなんて考えていたらいきなりキッチンの方から治の声が聞こえた。
「そういやツム、俺今日の夜用事あるからちょっと帰るの遅なるわ」
「ほぉん。そぉなんや、わかっ…ぁ」
あ。せやった。忘れとったわ。
確か伊藤さん、今日サムと一緒に駅近のイルミネーション見に行くとか言うとったわ。
ほんで伊藤さん告るとか言っとったなぁ。
はーあ、ええなぁ。イルミネーション見ながら告白てロマンチックで羨ましいわ。
きっと成功するんやろなぁ。
伊藤さん可愛ええ方やし、割と治のタイプに似てる方やし。
それに比べて俺なんかなんも用意してへんし、予定もたてとらん。
おまけにどんな風に告白しようとか考えてへんし…。
あ〜。俺ホンマにダメダメやん。
泣きたなってくる。
そうネガティブ思考になりながらうだうだと考えているとキッチンの方にいた治が驚いた顔をしてこっちに来た。
「ツム?、どうしたん?」
「…な、なんもない…。」
なんもないからそんなにこっち見んといてや。
それにそんな優しい声で話しかけられたら余計に涙が出そうになるからやめてや。
「なんもないわけないやろ。なんか嫌なことでもあったんとちゃうん?」
そういいながら治は俺の頬に優しく触れた。
「っ…そ、そんなんない、し。」
「ふぅん?。ほんなら、なんで今ツムは泣いとんの?」
え?
俺、今泣いとんの?
なんで泣いとるんや?
俺は治が頬に触れた時に初めて自分が泣いてることに気づいた。
「ぅ…ッ…ひっく…〜う゛~ッッ」
「え、ちょ…ホンマにどうしたんツム。」
治は泣いてる俺をどうにか泣き止ませようと指で涙を拭ったり、ぎゅっと抱きしめたりした。
けど、1度泣いてしまったらもう涙なんかこらえることもできひん。
「っう゛…ひっく…。サムのせいやぁぁぁ。サムのせい。伊藤さんなんかと付き合わんとってぇ。あつむの傍に居ってやぁ…。」
「っ…!」
「1人ややぁ。…ズビッ。俺、サムんことが好きぃ。サムんこと…好きやのぉ。やから行かんとってぇ…。ひっく、ふぇぇぇ。」
サムへの思いを少しでも話してしまったらもう止まることなんかできなくて、ポロポロと気持ちが溢れ出る。
拒絶されるかもしれない。
嫌われてしまうかもしれない。
もう兄弟なんかでいられなくなってしまうかもしれない。
だけど、治が言った言葉はどれも違くて、俺が今1番聞きたかった言葉だった。
「ツム。俺もお前のことが好き。」
「…ズビッ。、…え?」
━━━━━━━━━━━━━━━
続く𓂃 𓈒𓏸◌
えちは次回かもしれない(?)
コメント
20件
ぬえっへへへ💞ちょっと〜親の前でニヤけちゃったじゃないですか〜💗次回もめちゃ楽しみです✨️🤤
うわーーーこの告白の流れめっちゃ好き✨️✨️✨️侑可愛すぎるわぁ、、😚それを抱きしめる治も優しすぎて好き、、🤦♀次回楽しみすぎて寝れないかもどうしよ!!更新待ってます🫶
まず鳥の巣で吹いた笑🤣🤣 侑、ちゃんと気持ちを伝えられて良かったー🥹💕 不安になって泣いちゃう侑がほんと可愛すぎる🤭🫰💕 次回えち!?更新されたら絶対早くみる!!yukiちゃんのノベルのえち新鮮すぎてめちゃくちゃ楽しみ~‼️ 続き待ってるね🤗🤗