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君と夏

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君と夏

13 - 2話 青春と友情

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2024年08月12日

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私と君が仲良くなったキッカケを考える。

一緒に買い出しに行った日。

葵ちゃんじゃなかったからガッカリされて少し嫌になったけれど。

そこから恋をしたから、ちょっと感謝してる。


私と千日君は、あの日の買い出しから話すようになっていた。

「藤花さん。おはよう」

「千日君。おはよう」

さり気ない日常会話から部活の話で私達はどんどん仲良くなっていった。

「藤花ちゃん!紅君!おっはよー!」

「葵ちゃん。おはよう」

「天知さん。おはよう」

挨拶の仕方似てるね。と葵ちゃんが言う。確かに似ているかもしれない。

どんな所が似ているか考えていたら、唐突に葵ちゃんが言い始めた。

「二人とも、最近は仲良く喋ってるんだし、名前呼びにしてみたら?」

「「名前呼び?」」

見事にハモる。

「そう!名前呼び!」

まぁ、確かに最近は仲良くしているし…千日君呼びから卒業しても良いかもしれない…

「じゃあ、えっと…紅君?」

「あ、えーと…と、藤花?」

お互いに恥ずかしくなって下を向いた。いざ名前呼びすると緊張するなぁ…。

「良い感じ!あっ、紅君。私も葵って読んで良いからね?同級生なんだから遠慮しないで!」

戸惑いながら、何度か呼び合って何とか慣れていった。名前呼びができて正直な所、嬉しい。

少し夢心地でいたら、あっという間に学校についてしまった。

紅君とクラスはいっしょになので、長く一緒にいられる。けど、葵ちゃんは違うクラスだから、階段を上った後は別れてしまう。

「あと一週間!もうすぐ夏だね!」

「うん、そうだね」

「課題めんどくさいなぁ…」

最近は夏休みの話で盛りがっている。大体は何処に行くか、部活、課題の話だ。

今年はどうやって過ごそう…。紅君や葵ちゃんと仲良くなったんだし、思い切って遊びとか勉強誘ってみようかな。

「あっ、じゃあ私はここで。また、昼休みね!」

「またな」

「うん、またねー」

葵ちゃんと別れた私達は、話しながら教室に向かって歩いた。

「ねぇ、紅君」

「どうした?」

「夏休み、一緒に遊んだり勉強したりしない?」

葵ちゃんも一緒にね。と付け足しながら、紅君を誘ってみた。

「もちろん。なんなら、僕も誘おうって考えてたんだ」

紅君も同じことを考えてた事が分かって、嬉しくなった。少し舞いあがりそうになる。

「あ〜、でもさ…」

「どうしたの?」

「朔も誘って良いか?多分、あいつも誘ってくると思うし」

「別に良いよ。悪い人じゃ無いみたいだしね」

朔君は、あの買い出しの時に会った紅君の友達…だったと思う。傘貸してくれて、二人で帰るように言ってくれた人。

…恋のキューピットみたいだなぁ。

「じゃあ、後で四人のグループLINE作っておくね。関係ないかもだけど朔はサッカー部だよ」

「うん、分かった」

気づけば時間が迫っていたので、私は急いで自分の席に戻った。


これが、のちのLINEグループ「青春四人組」の始まりだった。

私達四人はきっと夏休み楽しんで、絆を育んでいけると思う。 紅君ともっと仲良くなれると思う。

もうすぐ、眩しい夏が始まる。

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