「藤堂さん、本日はありがとうございました。今度また愛知にいらっしゃる時は、是非お食事にでも行きましょう」
「ありがとうございます。その時はご連絡いたします。では、失礼いたします」
弘人は担当者に頭を下げてから、取引先の企業を後にする。
大通りまで歩くと、運良くすぐにタクシーを拾うことができた。
「すみません、この住所のお店までお願いします。狭い路地にあるので、近くまでで大丈夫です」
「はい、かしこまりました」
スマホを見せながら行き先を告げた後、背もたれに体を預けると、自然と小さなため息が出た。
今回の出張の山場だった契約が無事に終結できて、一気に緊張の糸が緩んだのだろう。
腕時計に視線を落とすと、もうすぐ18時になろうとしていた。
(ちょうどいい時間だな。これで今日の仕事は全部終わったし、あとは楽しい酒を飲むだけだ)
タクシーはしばらく走********************
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ここで…!!