おひさです!知っている人は知ってると思うけど、今旅行に来てるんですね、九州に!
と言うことはよくて、お久でもないけど小説です!どぞ!
赤桃
いじめ?要素、炎上、Rが少しだけあります。
無理な人は今すぐにブラウザバックを
多分はじめから知ってた。
いや、知っていたというより――わかっていた。
りうらは、ないくんの笑い方の“温度”で気づいていた。
以前は自分にだけ向けられた、あの柔らかくて少し恥ずかしそうな笑み。
それが最近、どこか形だけになっていた。
放課後、教室の前を通りかかったとき、りうらは見てしまった。
ないくんが、他クラスの生徒――男子と並んで笑っているのを。
手の甲を、指先で触れて。
その距離感に、恋人を隠すような罪悪感が滲んでいた。
りうら「……はは。浮気、か」
喉の奥が焼ける。
心臓の奥に、黒いものが広がっていく。
(俺じゃ満足しなかったの?)
その問いが脳裏をよぎる。
答えなんて聞きたくない。だけど、確かめないと。
夜。
ないくんにLINEを送った。
何を話すかわからないように。密かに。
『明日、放課後。屋上、来て。』
返事はすぐ来た。
《わかった。》
その短い言葉の軽さに、胸の奥が軋んだ。
ーーーーーーーーーーーー
放課後。
夕焼けに染まる屋上で、10分ほど待った。
風が強く吹く。シャツの裾がはためく音だけが響いている。
(いつか体を重ねたときのシーツに似ているな‥)
なんて思った。結局、ないくんは浮気したんだけどね
(ばかばかしっ‥‥)
やがてドアが開き、ないくんが現れた。
「りうら。なんか、話があるって」
「……ないくん、他の人といたよね。昨日」
ないくんの表情が固まる。
その一瞬の沈黙が、何よりも雄弁だった。
「言い訳は?もしかしてあるとでも?ないくんはこんなことしないよね?」
わざとにないくんが他クラスの男子と体を重ねている写真を見せた。
ちなみにこれはね、りうらの友達に頼ったんだ(ほとけっち)
写真を見せたらすぐに顔が青くなる
「……ごめん。ほんの出来心だった。向こうから……」
「“出来心”で俺を裏切ったってわけ?」
「違う、そうじゃなくて!」
「じゃあ何? 俺が飽きられた? “あの子”の方が楽しそうだった?」
怒りと悲しみと、どうしようもない自尊心が混ざって、声が震えた。
ないくんは俯いたまま、何も言わなかった。
その沈黙が――終わりを告げた。
「……いいよ、別に。もう、俺からは何も言わない」
不敵に笑った。
自分でも驚くほど冷たい声だった。
「その代わり。俺のこと、忘れられないようにしてやる」
ーーーーーーーーーーー
翌日。
自分のSNSアカウント。
深夜に投稿した。
《浮気された側の気持ち、わかる人いる?
信じてた恋人が、他の子と笑ってた。
優しい声も、全部嘘だったんだね。》
文の最後に――ないくんとその男の子の、淫行を働いているときの写真。
(偶然撮ったもの。数日前、りうらの友人が「やばくね?」と送ってきたものを保存していた)
その投稿は、朝には学校のラインとか、ねっとでもトレンド入りしていた。
コメント欄には「最低」「ひどい」「浮気とかありえない」の文字が並ぶ。
クラスでも廊下でも、ないくんの名前が囁かれた。
「ねぇ、あれ本当らしいよ」
「あんないいりうらくんがいたのに、浮気とかヤバくない?」
「見た? あの投稿」
ないくんは、学校に来れなくなった。
数日後、りうらのスマホに通知が来た。
《ないこ: ごめん。俺、もう誰も信じられない》
りうらは画面を見つめたまま、何も返さなかった。
心のどこかで、「ざまあみろ」と笑う自分がいた。
けれど、その笑みはすぐに崩れた。
残ったのは、どうしようもない虚無感だけ。
りうら「……俺、何やってんだろ‥おもしろくな‥」
ベッドに倒れ込み、天井を見つめる。
脳裏に焼き付いているのは、ないくんの泣き顔。
それでも、指は止まらない。
りうらはもう一度、SNSを開き、投稿を消さずに“固定表示”に変えた。
俺を裏切った人間の末路。
りうら「――これでいい」
心臓が痛いほどに、静かだった。
ーーーーーーーーーー
夜。
通知が鳴る。
《ない: りうら、ごめん。
俺、もう壊れそう。助けて。》
スマホを握りしめ、ゆっくり息を吐いた。
「――助けて、か」
唇が歪む。
「……いいよ。俺が助けてあげる」
声は優しく、どこまでも甘く。
でもその奥には、確かな毒が滲んでいた。
ーーーーーーーーーーーー
俺が壊したなら、俺が直してやる。
壊れたままで、俺だけを見ればいい。
――復讐は、まだ終わっていない。
夜の街は、静かに息を潜めていた。
雨が降っていた。小さな雫が街灯の明かりをぼやかし、世界を灰色に染めていた。
りうらは傘も差さずに歩いていた。
ポケットの中のスマホが、震える。
《ないこ: ごめん。もうしないから助けて。もう、どうしていいかわからない。》
文面の最後に、小さな「……」がいくつも続いていた。
泣きながら打ったような文。
一瞬だけ目を閉じ、ゆっくりと息を吐く。
そのまま“送信”を押した。
《りうら: 今どこ?》
数分後、返信が来た。
《公園。前に一緒に行ったとこ。》
傘を買うこともなく、そのまま歩き出した。
ーーーーーーーーーーー
公園のベンチ。
雨に濡れたないくんが、膝を抱えてうずくまっていた。
制服はしわくちゃで、髪もぐしゃぐしゃ。
まるで色を失ったようなその姿を見て、りうらは――胸の奥がざわついた。
怒りでも、哀れみでもない。
ただ、これでいい、と思った。
「……ないくん」
呼びかけると、ないくんが顔を上げた。
目は真っ赤に腫れていた。
「りうら……ごめん。ほんとに、ごめん。俺、どうしたらよかったのか……」
震える声。
自分を責め続ける表情。
これも演技なの‥?
ゆっくりとしゃがみ込み、ないくんの頬に触れた。
ビクッ、と震えたないくんはとてもしおらしい。
そして 冷たい。まるで血が通っていないみたいに。
「もういいよ。怒ってない」
「……え?」
「俺も悪かった。信じすぎて、勝手に期待して、勝手に裏切られた気になって……。でも、もういいんだ」
微笑んだ。
それは柔らかくて、優しい――けれどどこか壊れた笑み。
「だから、戻っておいで。りうらのところに」
ないくんは一瞬、息を呑んだ。
その言葉は、救いだった。
けれど同時に、鎖の音にも聞こえたよね?ないくん♡
「……ほんとに、いいの? 俺、最低なことしたのに」
「最低でもいい。俺が拾うから」
立ち上がり、傘も差さずに手を差し伸べた。
ないくんは、ためらいながらもその手を掴んだ。
指先が触れた瞬間、俺は手をぎゅっと強く握る。
雨の音だけが、ふたりの間を包んでいた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日。
りうらの部屋。
ないくんは眠っていた。
濡れた服を脱がせ、シャワーを浴びさせ、りうらのパーカーを着せて――
ソファに毛布をかけた。
寝顔を見ながら、りうらは静かにスマホを手に取る。
SNSの通知欄には、まだ“炎上の残骸”が残っていた。
【#浮気 #裏切り #謝れ】
コメント欄には、ないくんを責める声がいまだに流れている。
りうらはゆっくりと指を動かし、投稿を削除した。
「……これでいい」
削除した瞬間、妙な静けさが心を満たした。
壊して、救って、今度は閉じ込める。
それがりうらの中で、自然な流れのように思えた。
ーーーーーーーーーーーーーー
昼過ぎ、ないくんが目を覚ます。
「……ここ、りうらの部屋?」
「うん。昨日、ずっと雨の中にいたでしょ。風邪引くかと思った」
「……ありがとな」
「いいよ。りうら、ないくんのこと嫌いになれないから」
その言葉に、ないくんは小さく笑った。
その笑みが、かつての優しい笑顔にほんの少しだけ似ていた。
「もう学校行かなくていいよ」
「……え?」
「外、みんな敵みたいなもんだろ? 俺のこと悪く言うやつもいるし。
だからさ、ここで少し休もうよ。俺が全部守るから」
「……でも、俺がいたら迷惑でしょ?」
子犬みたいな顔で訴えかけてくる。ほんと気持ち悪い。
「迷惑なんて思わないよ。むしろ、いてほしい」
そんなこと思っているのは一部だけ。
りうらは笑いながら、ないくんの髪を撫でた。
その手つきは、恋人を撫でるようで――
どこか、子供をあやすように。
ないくんはその手にすがるように顔を埋めた。
肩が震える。
「……俺、ほんとにごめん。もう、裏切らない。
俺、りうらがいないと、生きてけない」
その言葉を聞いた瞬間。
りうらの心の奥で、何かが“完成”した。
「……うん。そうだね。俺のそばにいれば、いい」
ーーーーーーーーーーーーーーー
数週間後。
ないくんは学校に戻らなかった。
外に出ることも、ほとんどなくなった。
スマホも新しく買い直し、SNSもやめた。
りうらの部屋で過ごす毎日。
朝、りうらが学校へ行く前に、ないくんに食事を置いていく。そして学校から返ってくるまで鎖をつける。逃げたらすぐに分かるように。
そして帰ってくると、部屋の中で静かに絵を描いているないくんがいる。
「今日も描いてたんだ」
「うん……りうらの絵。描いてると落ち着く」
「へぇ……見せて」
ないくんが差し出したスケッチブックには、りうらの笑顔が何枚も重ねられていた。
まるで神を描く信者のように。
「上手だね。俺のこと、ちゃんと見てるんだ」
「だって、りうらしか見てないから」
「……そう」
りうらの唇が、満足そうに歪んだ。
ーーーーーーーーーーーーー
夜。
りうらは机の上に置いたスマホを見つめる。
画面には、以前の投稿のスクショ。
炎上の瞬間を切り取ったコメントの数々。
「りうらも可哀想だよね」
「浮気した方が悪い」
「もう戻れないでしょ」
「……戻ってるよ。誰にも知られない形で」
小さく笑った。
その笑いには、悲しみも快感も混じってる。
「ね、ないくん」
ベッドに腰掛けていたないくんが顔を上げる。
「ん、なに?」
「りうらのこと、好き?」
「好き。りうらがいないと無理」
「じゃあ、りうらの言うこと、なんでも聞ける?ないくんはりうらに従順な犬だもんね♡」
「……うん」
その答えを聞いた瞬間、りうらはそっと笑い、ないくんの頬にキスを落とした。
「いい子」
そして下に手を伸ばし。指を入れかき回す。
「ひっ、ふっ‥っ “〜 /♡」
甘く、優しい声。
けれどその奥には、確かな支配が潜んでいた。
「これからは、りうらだけ見てればいい」
「……う”っ、ん」
「他の誰にも、触れさせない。話させない。――いいね?」
「……う、んっ、やくっ゙、そ、く、す”るっ♡」
「よし」
その瞬間、胸の奥で、ようやく何かが満たされた。
復讐は終わった。
でも、愛は終わらない。
いや――終わらせない。
【ま”っ、て”し”っ、しぬっ”♡ぁ”っぉ”っ♡ぉ”お”ッ!?♡/】
【気持ちーね♡】
【り”、ぅら”っ、っ゙、す”き”っ、】
【あ”い”ッしてるッ”♡♡♡】
そして心の中で、誰にも聞こえない声で囁いた。
【これで、やっとりうらのものになったね♡】
いやー、久しぶりに書いたらつかれるもんだ。。😢
次回予告
次は連続になるけど、ハロウィンです!
ペアは私の地雷、黒青で行きます!
それでは!
コメント
4件
赤桃...いいね...依存... ...一旦壊してから自分好みに治す...いいね!!!
赤桃不足だったからうれしい😭💕 炎上要素上手く取り入れてるのすごくね?