テラーノベル
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深夜3時
カーテンの隙間から漏れる街の光が薄暗い部屋を少し照らしている。
ベッドの上,私はスマホを握りしめ眠っていた。通知音が部屋中に鳴り響き私はその音でパチリと目が開く。
通知からアプリを開くと赤いハートマークが点滅している。DMに1件の通知が入っているのが見え確認しようとしたら見慣れないアカウント名からのDMだった。それも見た瞬間声が出る程ゾッとする内容のDMであり心臓が冷たく跳ねた。
ーーあの夜の事,全部 知ってるよ。
指先が震えた。
恐怖のあまり持っていたスマホを落としてしまったがすぐさま拾い上げた。
既読をつけたまま、画面を閉じられずにいると、メッセージがもう一つ届く。
――「君はまだ気づいていないだけ。」
意味を考えるより先に、鳥肌が立った。
夜の街のざわめきが、ここまで忍び込んでくる。スマホの青白い光が、わたしの顔を浮かび上がらせた。
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