狂ってる🐼さん。
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Kr side
あれから数日が経った、なかむの状態は良くなるどころか更に悪化した、
患者に向けてやる行為が全て自分に向かってしまったのだ、所謂自傷行為というものだ。
なかむの部屋へ出向けば薬のシートが散らばり空の瓶も2、3本転がっている始末。
その中心にいるのはけらけら壁に向かって笑っている彼。
Kr「なかむ。」
Nk「あはっ、はは、たのしいね」
右手には血だらけのメス、左腕は血だらけの傷口が。
Kr「なかむ。」
Nk「ぼくね、おおきくなったらみんなをすくうおいしゃさんになるの!すごいでしょ??」
そう言ってどす黒い目を此方に向け、褒めて欲しい、と訴えてくる、この前は3年前に戻ったと思えば今度は幼少期に戻りやがった、
Kr「どうしてお医者さんになりたいのかな?」
どうせ、戻れなんて言っても戻ってこない、だったら戻ってくるまで相手をするだけ、
Nk「おかあさんとおとうさんがおいしゃさんになったらほめてくれるって!!」
ODで大分呂律は回っていないが何とか聞き取れる、褒めてくれるそんな簡単な言葉でなかむはここまで出来るんだ。
Kr「今も凄く頑張ってるでしょ?」
そう返せば水色の彼は顔を左右に振る、
Nk「おとうさんおかあさんほめてくれないもん!まだ、どりょくたりない!」
嗚呼、何故こんなにも報われないところで育ってしまったんだ。
Kr「そうなんだね…この左腕はどうしたの?自分でやっちゃった?」
そう、と言うよにこく、と頷いて。
Kr「ばいきんはいったらもっと痛くなっちゃうから手当してもいい?」
Nk「いたい?」
Kr「ちょっとだけ痛いかもしれない」
Nk「ちょっとだけなら…」
と彼は左腕を見せて手当をさせてくれた、
なるべく痛くならないように消毒液をガーゼに染み込ませ、ぽんぽんと優しく叩いた、それでもやっぱり痛いようで顔を少しだけ顰めていた。
ガーゼを貼り、包帯でグルグル巻にすれば自分で外す心配もないため安心。
この前の3年前に戻った時なんて警戒心MAXで睡眠剤投薬して寝た間にやるしか無かった、そのくらい警戒心が強かったのだ。
幼少期頃は割と素直に言うことを聞くんだな、と少し感心した。
そう感心していれば、ねむい、、、。とパンダのぬいぐるみを持って此方へ来た、
Kr「寝よっか。」
また軽くなった彼を横抱きにして、ベッドに降ろし、彼が寝るまで寝かし付けた。
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