【注意】
・💛が病み注意
・この物語では、暴言(アンチ)、暴力、怪我表現あり
・捏造です
・ご本人様とは関係ありません、迷惑をかける事のないようお願いいたします
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♢ side Iwamoto Hikaru
デビューする前からも、デビューしてからも、俺はSnow Manのリーダーとして皆を引っ張って行けるように努力してきた。自身の曲の振付もやって、メンバーの動きを細かく見て、ファンの人達がカッコイイって思ってもらえるように、ダンスをしては直せる所を訂正して。
……だけど。
『他の皆はダンス綺麗なのに、肝心のリーダーだけ下手くそ〜w』
『それなー?見てて不愉快。』
1部のスタッフ達は、俺の事を嫌っている。特に目の前で言われる事は無いのだが、陰口やら睨まれるやらの事をされる。
「(気にしたら負け。)」
そう思い続けて、俺はダンスをする。
♢
陰口を言われるようになったのは、多分俺がスタッフからの誘いを断ったのが原因。
『岩本さ〜ん!』
「!、」
ある日、俺が会議を終えて楽屋へ向かっている時にスタッフに話しかけられた。
「何ですか?」
『今日の夜、一緒にご飯食べに行きませんか?』
「……あー……いや、そう言うのは……ちょっと。」
『えぇ〜良いじゃないですか!誰も見てませんし、私達だけの秘密ですよ!』
「いえ、すみません。」
『……そーですか。』
「……はい、では……失礼します。」
♢
それから、俺は俺にしか聞こえないように陰口を言われるようになった。
『あ……来たよ……。』
『ホントだー……来なければ良いのに。』
「!、」
『てか、いっその事アイドル辞めちゃえば良いのにねw』
『ホントにそれ。全然歌上手くないし、ダンスも下手くそだし、アイドル向いてないんじゃない?w』
「(……無視しよう、無視してればいつか辞めるだろ……。)」
Fuka「照ー?」
「あ、ごめん今行く。」
『……。』
♢
数ヶ月は何とか我慢をした。だけど、陰口だけでは収まらずに俺の正面に立って罵倒されるようになって、たまに暴力を振るわれることもあった。そのスタッフが女性なのだが、何故か関係の無い仲間を引き連れて共に俺の事を貶している。
「っこんな所に呼び出して何ですか……?」
『……あのさ、消えてくんない?この業界から。』
「……何でですか?」
『ウザいんだけど。それにここに居られると空気も悪くなるし、他のメンバーもソレに汚染されちゃうから。』
「……俺がSnow Manに残るか残らないかは俺の意思なんで、貴方に決められる筋合いは無いです。」
『は?私達スタッフが居るからこそデビューもしてこんなにも売れてるんでしょ?なのにその口の聞き方は何?』
「……スタッフの方達が居てくれるお陰で俺達が活動出来ているのは分かっています。ですが、ここで辞めてしまっては皆さんに迷惑をかける事になるんで。」
『いや、もう迷惑だから。』
「……、」
『私に逆らったらどうなるか、教えてあげる。』
♢
それから数日、特に何もされていない為あまり気にも留めていなかった。
Koji「あ、照兄お疲れー!」
「康二お疲れ。今撮影終わったの?」
Koji「そやで!照兄も?」
「そう、今から楽屋戻るところ。」
Koji「じゃあ一緒に行こ!」
「ん、良いよ。」
ドラマ撮影が終わり、楽屋へ戻ろうとした時に違うドラマ撮影を終わらせた康二と丁度出会った。そして俺達2人は一緒に楽屋へと戻って行った。
……のだが。
Koji「でなー、俺の今のシーンめちゃめちゃ活躍しててん!」
「そうなの?康二が出てるドラマ結構前から見てるし、今回も楽しみだな。」
Koji「ほんま!?見てくれてるんや!」
「当たり前!笑」
お互いが出演しているドラマでも語り合って、下の階へと階段を使って降りようとしたその時だった。
Koji「っあ、」
「え、」
視界の端を、康二の体がふわりと下へ落ちていきそうな姿が見えた。
「っ康二!!」
俺は反射的に腕を伸ばして、康二の手を咄嗟に握り締める。何とか階段の踊り場へ落ちずに済んだ。
が、康二の目は閉じていた。
「康二?康二!?」
必死に呼びかけるが応答は無い。呼吸や脈は問題無さそうだ、気を失ってしまったのだろう。
「っよか……、」
『……こうなるから。』
「え?」
背後に、アイツが居た。アイツだけじゃなくて、他の取り巻き達も居た。クスクスと笑っている。
「……ま、さか……、」
『……これで分かったでしょ?私に逆らったら貴方の周りが危ない目に遭うから。』
「っメンバーに手出したのか!?」
『出されたくなかったら逆らわない方が身の為、ね?』
「……、」
俺はアイツらを睨みつけるだけで、だけどこれ以上逆らってしまえば、康二みたいに皆狙われてしまう。今回は運が良かったものの、次は助けられないかも知れない。
♢ side Fukazawa Tatuya
最近、メンバーの私物がよく無くなる。今朝だってそうだ。
Shot「……あれ、俺のリップ……。」
メンバーの「渡辺 翔太」が鞄の中やら机の上やらをゴソゴソとしていた。
Abe「どうしたの?」
Shot「俺のリップ無いんだよね、鞄の中にあるポーチに入れてたんだけど。」
Abe「そうなの?何か最近よく物無くなるよねー……俺もタオル無くなったもん。」
Rau「俺スマホに付けてたキーホルダー無くなっちゃった。」
Saku「俺も、ネックレス机の上置いといたのに消えちゃったんだよねー……。」
Date「そんなに無くなってるの?」
Ren「らしいですね。」
Shot「はぁ……今日薬局寄るか……。」
皆の私物が続々と無くなっているようだ。現に、俺も外してあったピアスがどこかへ行ってしまった。鞄の中にでも入れてあったハズなのだが。
「(あれ照から貰った物なのになー……また空いてる時間探そ……。)」
と、申し訳なく照を見てみると。
「……珍し、照寝てんじゃん。」
Ren「ですね……あんまり楽屋では寝ませんよね。」
Koji「疲れてるんちゃう?最近ドラマ撮影忙しそうやし……。」
ソファーの上で照が眠っていた。
Rau「それなら起こさないであげようよ。」
Saku「違う部屋にでも行く?どうせ俺ら騒がしくしちゃうし。」
Shot「だな。」
Abe「じゃあ書き置き残しておいてちょっと離れた部屋にでも行ってこようか。」
俺達は疲れているリーダーを少しでも休ませてあげようと、ひとまず書き置きを残して、別室へと移動した。
♢ side Iwamoto Hikaru
「……。」
しーん……とさっきまで騒がしかった楽屋が静寂に包まれた。
「(……今日、は、)」
俺はソファーから立ち上がり、メンバーの荷物がある所へ向かう。
「……ごめん、」
舘さんの鞄から、舘さんが愛用していた指輪を取り出した。俺はそれを握り締めて、楽屋の外へ出た。
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