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🧣「ここは…」
🍶「起きた?」
🧣「凛太郎…って、は?」
🍶「どないしたん?」
🧣「いや、え…?くさ、り…」
🍶「それが、なんやの」
🧣「は…?」
🍶「コレでずっと一緒やな♡」
恐怖…はたまた困惑やろか…そないな表情もできるんやなぁ
🧣「…たしか、飲んでて、」
🍶「飯綱くんが酔い潰れたんでここまで連れてきたんよ」
🧣「…悪かった。人にどうこう言えるほど、酒癖良くなかったわ。だから、その…この鎖、外してくれ」
🍶「なにをいうてはりますの。別に怒っとる訳やないんよ」
🧣「?じゃ、なんで」
🍶「ずぅっっと一緒にいたいからや」
🧣「り、んたろ、…」
🍶「そないな顔でみんといてや。飯綱くんも嬉しいやろ?♡」
🧣「な、んで」
🍶「なんやえらい勘が悪いなぁ。そもそも、好きやからに決まっとるやろ」
ここまでされても困惑と恐怖だけ。僕を疑ったりののしったりせえへんのがまた飯綱くんらしい
🍶「さて…初夜といきましょか」
🧣「は?!」
🍶「飯綱くん、処女やろ?」
🧣「///////」
🍶「うぶやなぁ〜」
🧣「、おい、お前、本当に凛太郎か…?」
🍶「は?」
🧣「だって、凛太郎、はこんなことしな、」
🍶「…なんや。親友の癖して僕のこと何も分かってないんかいな」
🧣「り、りんたろ、っっっっっっぐっっっっ…!」
ベッド?そんなもん知らんわ。なんやねんコイツ
🧣「凛太郎!!!!!!、」
🍶「ギャーギャーうるさいイタチやなぁ」
🧣「凛太郎、」
🍶「クチャッッックチュクチュ 」
🧣「ん?!、ん、ぅ/…ん」
僕の名前連呼してなんになるっちゅうねん。あーもーうるさい。いつもの心地いい声が耳障りに聞こえてくる…しかし、飯綱くんとのファーストキスは酒の味かいな…酒?
🧣「り、んたろう…?」
🍶「…」
🧣「お前まさか?、! ガハッッッ?!」
心配してくれとるんわ分かったわ。でもな、飯綱くん。僕、これでよかった気がするんよ
🍶「すまんなぁ…頭うちつけてもうて…」
🧣「んーー!!!」
🍶「なぁ、飯綱くん。ええ気分やな」
🧣「んぅ…?」
🍶「大丈夫よ。ほろ酔いやから…ちゃんと、大事にもろたるから」
🧣「んぅ…」
なんやねん、その顔。同情かいな。同情すんなら抵抗すんのやめろや。喧嘩は互角にできても、力勝負じゃ勝てんのやから。大人しく処女頂戴な
🍶「…なんで、みたいな顔してはるな」
何か喋ろうと必死に口を動かそうとしてる飯綱くんをみて、僕はようやく飯綱くんの口を塞いでた手を離した
🧣「そりゃ、そうだろ…お前、俺のこと嫌いじゃないのか」
🍶「嫌いやけど嫌いじゃないんよ」
🧣「…」
🍶「単純に、飯綱くんのことが好きなんよ。どうしようもない…こんなことするくらいには」
🧣「…お前の気持ちはわかった。でも、じゃあなんで鎖で繋ぐ?」
🍶「誰にも見られたくないんよ」
🧣「?」
🍶「僕ら鬼妖怪…酒呑童子なんかはモノに執着がすごいんよ」
🧣「…」
🍶「大事なもんは隠して、しまって、誰にも見つからないように、取られないようにする。そうしたいんよ」
🧣「それで、、…いや、でも、わかんねぇって!!俺以上なんて探せばいくらでも、!」
🍶「いるやろな。でも、飯綱くんは君しかおらん」
🧣「っ…」
🍶「僕は別に顔はいい奴が、金持ちが、…そないなことはどうでもええねん。ただ、飯綱くんが、…秦中飯綱の全てが欲しいんよ」
🧣「…」
🍶「せやから、全部僕にくれや」
監禁、するには勿体無い気はする。一緒に出かけたり、遊んだり、またバカやったり。監禁してしまえば誰にも盗られることはないが、その分あり得たかもしれない思い出も消える。でも、それを全部犠牲にしてでも、飯綱くんを手元におきたい。飯綱くんの全部が欲しい。それに思い出だって、監禁中でも作れるには作れるし、何より自分だけを見ていてくれる
🧣「…」
🍶「抵抗しないんやなぁ。感心感心」
ネクタイも完全にとり、シャツのボタンも全て外し、ベルトに手をかけても飯綱くんは抵抗のそぶりすら見せない
🧣「…凛太郎、」
🍶「…黙って僕とのセックスに酔えや」
🧣「…分かったよ」
悲しい顔をされたが、関係はない。好感度は地に落ちただろうが、幸い時間はある。ゆっくり戻していけばいい。無言で飯綱くんの口内を蹂躙し始める。それでも抵抗してこない。諦めが見える。しかし、飯綱は恐らく隙を見せれば脱走するだろう。悪知恵だけは働く。なら、どうするか。簡単だ。足腰立たなくなるまで抱いて、潰して。肉体的にここから出れないようにすればいい。セックスに依存させるのもまたいいかもしれない
🍶「なあ、飯綱くん♡」
🧣「ハァ、ハァ…ん?」
🍶「愛しとるで」
🧣「…俺もだよ」
いつか、この会話がお互いの本心になる日が来ることを願って飯綱と初めて行った性行為は、とても充実したモノだった。背中に立てられる爪も、全身が火照る感じも、全てが心地よく感じた。飯綱と行う性行為への快感、飯綱の全てを手に入れた達成感、今自分の下で飯綱を淫らに喘がせている充実感に、凛太郎は酔いしれた